田中角栄の真実 弁護人から見たロッキード事件

木村 喜助

弘文堂

1200円 (税別)

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田中角栄の真実 弁護人から見たロッキード事件の内容

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2010年1月23日、民主党の小沢一郎幹事長が被疑者として東京地検特捜部による事情聴取を受けた。小沢氏の政治資金をめぐる問題の推移を見ていると、どこか既視感(デジャブ)がつきまとう。小沢氏が師として仰いだ故・田中角栄氏の「ローキード裁判」闘争、マスコミとの関係構造が二重写しになって蘇ってくるのだ。著者の木村喜助弁護士は田中角栄逮捕の1976年以来、一審・二審で有罪判決を受けて最高裁へ上告中の1993年に田中角栄氏が死去、公訴棄却判決がでて、裁判が終了するまでの18年間、田中弁護団のメンバーとして活動した。木村弁護士は「総理の犯罪」があったか否かは、(1)丸紅・檜山社長による請託が本当にあったのか、(2)5億円の授受が本当に行われたのか、の2点に集約されるが、そのいずれについても検察は十分な立証を行っていないし、事実ではなかったと主張している。その論点の詳細はここでは省くが、有罪判決を受けて17年間収監された後、2009年に釈放された足利事件の菅家利和氏の例をみるまでもなく、検察、そして裁判に間違いがないわけではない。小沢氏による詳細な説明が求められていることは言うまでもないが、検察の「正義」も冷静に見ていく必要があるのではないか。その意味でいまこそ目を通してもらいたい一冊だ。(2010/1/29)
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