書籍の詳細

昭和20年、満州から祖国への道は、まさしく離れて遠き何百里だった。飢餓と危険におおわれた逃避行に、少年は生存の適応力を身につけ、暗い瞳を虚空にむすび身体を震えさせた。昭和34年、武居捨郎と名付けられた少年はボクサーとなっていた…。虐げられた男たちによる敗者復活戦。そのゴングは鳴った。天才劇画家・宮谷一彦によるエロスと暴力の讃歌、もしくは日本近代文学へのひとつの返答!「肉弾人生嫁賣ジャイアンツ篇」併録。

まだユーザーレビューはありません。最初のレビューを書いてみませんか?

完全版 肉弾時代のレビュー一覧

絞込み条件
  • レビュアー絞込み
表示形式
  • 表示件数
  • 表示順
  • もう今後これを超える作品は生まれないに違いないと思うほどの圧倒感。何というか、ハングリーです。作品、そして絵自体が。この作者の絵には「これでいいか」というものがありません。どこまでも執拗に立体感を、質感を求め、「行きつくところまで行っている」絵です。タイトルの『肉弾時代』ってのもホントに上手くつけたもんだなぁ…と感心することしきり。このタイトルしかありえません。作品自体が“肉弾”ですもん。絵なのに触ったらブヨブヨしそうです。1巻ではボクシング、2巻では野球を取り扱っていますが、どちらも特濃!! あっさりしたマンガに物足りなさを感じる人は、立ち読みだけでもぜひ。
    • 参考になった 0
    投稿日:2010年01月12日