書籍の詳細

君に触れるなら、死んでもいいよ。これがわたしの愛なんだ。アフタヌーン公式サイト「モアイ」掲載の1話が300000PV突破! 話題の「青野くん」がついに単行本化! 天然少女・優里ちゃんと、その彼氏・青野くん。ごく普通のお付き合いをしていたふたりだが、ある日突然、青野くんが「いなくなって」しまう……。絶対に結ばれないし、触れ合えないふたりの、でたらめで切実すぎるラブ・ストーリー。

総合評価
4.0 レビュー総数:1件
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青野くんに触りたいから死にたいのレビュー一覧

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  • やっぱり恐いのは幽霊より人間?
    ■あらすじ
    苅谷優里は、クラスでも名前ではなく図書委員さんと呼ばれるような地味な女の子。そんな彼女が隣のクラスの青野君に恋をした。いつも優しく素敵な彼。思いは募り、ついに思い切って告白!めでたく2人は付き合うことになる。が、何と青野君は突然事故で死亡してしまう…交際成立から、まだ二週間のことだった…。
    青野君の突然の死を受け入れられない優里は自殺を図る。そこに、自殺を阻止しようと、亡くなったはずの青野君が現れる!そう、青野君は幽霊になったのだ…2人は死者と生者のまま、彼氏彼女として何とかやっていこうとする。しかし、青野君の中には「もう一人の青野君」がいた。突如、豹変した彼は、生者の体を乗っ取ったりエネルギーを奪ったりしようとする。彼は絶望的な孤独と存在の危機を抱えているようだ…青野君のためなら自分はどうなっても構わない、その一心で、彼にしばしば「体を貸して」しまう優里。その間、優里には記憶は残らない…そして優里の身体には不調や異変が…
    ■感想
    連載開始時からすごく気になってはまりつつある作品です。タイトルも秀逸ですね。2人はどうなるのかという緊張感がとにかく堪えられない。
    幽霊である青野君が「宣言ルール」(死者は屋内の生者の領域には言葉ではっきり入室を許可されないと入れない、生者の体に入る点についても同様)に拘束されることなど、ホラーの定番をきっちり抑えてあるところも説得力があります。
    死者に対する生者の身体の反応の描写から来る生々しさも、緊張感に寄与しています。
    青野君は本当に事故死だったのか?という所も気になっています。優里の力になったり障害になったりする脇キャラ達も素敵です。学校の閉塞感と2人の関係性(ある種の共依存状態)の危うさと、ホラー感が絶妙にリンクしています。
    一つ気になるとしたら、優里に共感できない人がいるかもというところですが、青野君の背景も含めて優里の背景も、おいおい描かれていくのかな、と。青野君への愛情も別のかたちに変化していくのでは。
    まあ優里さん序盤でメンヘラだよね?とか他キャラに指摘されちゃったりもしてます(笑)
    優里はあくまでも自己犠牲であって、現段階では、他者を青野君のために利用しようとはしていないことと、青野君は最初は優里の中から出てきたというのは今後の鍵かなあと。
    これは優里の成長物語にもなるのかもしれません。
    まだ物語は始まったばかりなので★四つです。
    • 参考になった 1
    投稿日:2017年07月27日