書籍の詳細

自然にふれる機会の少ない都会人のための自然体験ガイド.ダイビングインストラクター,ネイチャーガイド,環境教育コーディネーターなどフィールドの達人たちが,本物の自然との出会い方をお伝えします.気持ちよく海に浮かぶ,原生林を歩く,野生動物と出会う,ネイチャークラフトを作る…,自然遊びの楽しさをたっぷりと紹介. 【このコンテンツはファイルサイズが大きいためダウンロードに時間がかかりますので予めご了承ください。】

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おとなの自然塾のレビュー一覧

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  • テレビの報道番組で福島県飯舘村の状況が伝えられていました。計画的避難地域に指定されて以来、緑豊かだった村では「田んぼもつくれない、畑もだめ、蛙も鳴かない」と仕事を原発によって奪われた老農夫が嘆いていました。映し出された村の光景は、新緑の季節というにはあまりにも、寒々しいものでした。作物が放置された畑は無残に荒れ放題の姿をさらし、豊かな水をたたえ、緑に染まっているはずだった田んぼは褐色のまま。一角だけ田植えをすませ、稲作りが始まっているところがありましたが、これは放射性物質による汚染とその影響を調査するために特別に作付けが許可された田んぼだという――こうした状況は飯舘村に限られた問題ではありません。3.11フクシマ原発事故後の日本の自然環境をどう再生させていくか、自然とどう付き合っていくのか、ひいては私たちの生き方が問われています。自然との関わり方を見直していく。言うのは簡単ですが、それを実践するのは簡単ではありません。簡単ではありませんが、まずやってみようと、それぞれの場で実践を始め、仲間を増やしていこうと活動を始めたグループがいます。その活動から生まれた本が『おとなの自然塾』です。運動の母体となっているビーネイチャースクール編で、その講師陣が共同執筆しています。この本で特長的なことは、多彩な顔ぶれが揃った筆者たちが皆実践家であることです。たとえばその中の一人、ダグラス・ファーさんはアメリカ・カリフォルニア大学で環境工学を学んだ後、来日して長野県駒ヶ根にツリーハウスを造って暮らしています。ダグラス・ファーさんはこう断言しています。「ツリーハウスとは、周囲の環境に負荷を与えないように、航空力学を応用して樹木の上に造られた軽くて丈夫な家です。ソーラーシステムと風力発電、雨水浄化システムを使っているので、水道、電気は100%自給。自然にやさしい生活というと何かを我慢したり、質素に暮らしたりということをイメージされるかもしれませんが、テクノロジーを駆使すれば、かなり快適にオシャレに住むことができるのです」東京では難しいという人もいると思います。そういう東京人にダグラス・ファーさんから提案――「植物を育ててください。木を植えてください。恩恵を受けてきた地球に借金を返していくことになるからです。その第一歩として、まず自分の家の庭で、あるいはベランダで野菜をつくるのはどうでしょうか」これなら私たちにも明日からやっていけそうです。こうした暮らしを変える具体策が満載です。(2011/7/15)
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    投稿日:2011年07月15日