書籍の詳細

“永遠の夏休み”を生きる少女との不思議な出逢いを描いた『いつ果てるとも知れぬ夏の日』、過去に性犯罪を犯したロリコン男の絶望と再生の物語『唯一者たち』その他『未来世紀シブーヤ』『メンデル』『朝まだき』を含む5つの読切りを収録。2001年から2015年にわたる、うめざわしゅん15年の軌跡を描く傑作短編集ここに完結!

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パンティストッキングのような空の下のレビュー一覧

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  • なんでこんな風に生まれついたのかだとか、生きる意味のようなことを考え始めると何もかも虚しくなることがありませんか。私はあります。
    この作品は繰り返しその虚しさを突き付けます。何度も何度も、色々なシチュエーションで繰り返し突き付けられる虚しさ。最初はリアルすぎて心がざわざわして、目を背けたくなります。でも読み進めるうちだんだん、なんだ、自分が時々感じるどでかい虚しさは、みんなが抱えているものなのか、と思え始めます。
    一巻は性欲や暴力や滑稽さが目立つ話が多いですが、二巻の最終話、「唯一者たち」がとても良いです。
    空気は読めないけど天真爛漫な美少女ルイちゃんが放つ「私の人生超すばらしいよ!でも…生まれてこないで済んだならそれが一番良かったな 誰だってそうじゃない?」というセリフ。現実の私たちには引きこもってても訪ねてきてくれるカワイイ幼馴染はいないけれど、そうか、君もそう思うときがあるのか…と勇気づけられます。
    けして希望あふれるお話ではないですが、読後感は意外とあたたかく、前向きな物語です。
    • 参考になった 4
    投稿日:2016年12月16日