書籍の詳細

ねえ。このうちって、とてもいいおうちよね。――わたしの、理想のおうちだわ。皆川美海は平凡な高校生だった。あの女が、現れるまでは……。幼い弟の事故死以来、沈んだ空気に満ちていた皆川家の玄関に、弟と同じ名前の少年が訪れた。行き場のない彼を、美海の母は家に入れてしまう。後日、白ずくめの衣裳に厚塗りの化粧をした異様な女が現れる。彼女は少年の母だと言い、皆川家に“寄生”し始め……。洗脳され壊れてゆく家族の姿におののく美海。恐怖の果てに彼女を待つ驚きの結末とは……。恐ろしくて、やがて切ない、大人気シリーズ『ホーンテッド・キャンパス』著者による傑作ミステリ!※本書は二〇一四年八月に小社より刊行された単行本『寄居虫女』を加筆・修正の上、改題し文庫化したものが底本です。

総合評価
5.0 レビュー総数:1件
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侵蝕 壊される家族の記録のレビュー一覧

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  • まさに侵蝕。洗脳されていく恐怖
    『ホーンテッド・キャンパス』シリーズが有名な作者の作品ですが、同シリーズとは全く異なった趣きの、精神的に来るホラーです。巧みな方法で家族に取り入り、いつの間にか家の内に入り込み、やがて家族を牛耳って崩壊へ導く謎の女・・・。またそのいでたちの描写(お面みたいな白塗りの厚化粧、フリルたっぷりのぞろっとしたワンピース)がいっそう不気味さを強調しています。
    物語はある家族が女にじわじわと「侵蝕」されていく過程を描くAパートと、女に恨みを持ってその行方を追いかける男を描くBパートに分かれています。ラストで両パートが交差するとき、予想だにしなかった結末が・・・というサスペンス要素もあり、ハラハラしながら一気読みしました。
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    投稿日:2017年02月19日