原著 当院でのトルバプタンの使用経験

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【この商品は紙の出版物を、記事単位・論文単位に分割して、電子書籍として配信しています。】目的:トルバプタンは腎集合管のバソプレシンV2受容体の結合を選択的に阻害し、水利尿効果を示す利尿薬である。ループ利尿薬等の他の利尿薬で効果不十分な心不全などに使用され、体液量の是正に有用とされている。またトルバプタンは腎血流量を増やし、腎機能の悪化を防ぐとの報告もある。しかし、利尿効果に影響を及ぼす因子や腎機能悪化の予測因子は明らかにされておらず、今回それらについて検討した。対象および方法:2011年4月から2013年5月までに当院でトルバプタンを導入した82例を、トルバプタン投与後に尿量が400mL/日以上増加したresponders群、それ以外のnon-responders群に分類し、利尿効果に影響を及ぼす因子を検討した。また、治療中に血清クレアチニン値が0.3mg/dL以上上昇したものをworsening renal function(WRF)と定義し、WRFの予測因子を検討した。結果:尿量は投与前1103.4mL/日から終了時1821.0mL/日と有意に増加し(P<0.010)、体重は投与前58.1kgから終了時54.1kgと有意に減少した(P<0.001)。Responders群とnon-responders群の投与前背景に差はなかった。15例にWRFが生じたが、WRFの有意な予測因子はなかった。併用したフロセミド投与量が40mg/日を超える群では、フロセミド40mg/日以下群と比較し、WRFは有意に高頻度で発症した(P=0.020)。考察:トルバプタンは、EFや腎機能、血清Alb値、血清Na値にかかわらず、体液コントロールに有用と示唆される。フロセミド40mg/日を使用し体液コントロールが困難である症例には、さらにフロセミドを増量するよりもトルバプタンを併用する方がWRFを起こしにくい可能性がある。

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【この商品は紙の出版物を、記事単位・論文単位に分割して、電子書籍として配信しています。】目的:トルバプタンは腎集合管のバソプレシンV2受容体の結合を選択的に阻害し、水利尿効果を示す利尿薬である。ループ利尿薬等の他の利尿薬で効果不十分な心不全などに使用され、体液量の是正に有用とされている。またトルバプタンは腎血流量を増やし、腎機能の悪化を防ぐとの報告もある。しかし、利尿効果に影響を及ぼす因子や腎機能悪化の予測因子は明らかにされておらず、今回それらについて検討した。対象および方法:2011年4月から2013年5月までに当院でトルバプタンを導入した82例を、トルバプタン投与後に尿量が400mL/日以上増加したresponders群、それ以外のnon-responders群に分類し、利尿効果に影響を及ぼす因子を検討した。また、治療中に血清クレアチニン値が0.3mg/dL以上上昇したものをworsening renal function(WRF)と定義し、WRFの予測因子を検討した。結果:尿量は投与前1103.4mL/日から終了時1821.0mL/日と有意に増加し(P<0.010)、体重は投与前58.1kgから終了時54.1kgと有意に減少した(P<0.001)。Responders群とnon-responders群の投与前背景に差はなかった。15例にWRFが生じたが、WRFの有意な予測因子はなかった。併用したフロセミド投与量が40mg/日を超える群では、フロセミド40mg/日以下群と比較し、WRFは有意に高頻度で発症した(P=0.020)。考察:トルバプタンは、EFや腎機能、血清Alb値、血清Na値にかかわらず、体液コントロールに有用と示唆される。フロセミド40mg/日を使用し体液コントロールが困難である症例には、さらにフロセミドを増量するよりもトルバプタンを併用する方がWRFを起こしにくい可能性がある。

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