書籍の詳細

「私」の人生は奪われた―― 1年前、体と人格が入れ替わった男女。小田薪葉菜(おだまきはな、女子高生・17)と木根正吾(きねしょうご、自動車工・38)は、ある日突然、体と人格が入れ替わってしまった。別人の体のままで1年が過ぎ、偶然2人は再会する。少女の体になった男は容姿を磨き美しい読者モデルに、中年男の体になった少女は記憶喪失扱いで定職を失っていた。再会した“自分”はあまりにも違う“自分”になっていて――。 女子高生(17)と中年男(38)。女と男、人格逆転ドラマ。

総合評価
4.5 レビュー総数:2件
評価内訳

WHITE NOTE PADのレビュー一覧

絞込み条件
  • レビュアー絞込み
表示形式
  • 表示件数
  • 表示順
  • アイデンティティについて考えさせられる作品
    ある日、朝目覚めたら女子高生とアラフォーの冴えないおじさんの人格が入れ替わっていたことから始まる話です。
    こういった入れ替わり系の話はよくありますが、この作品の面白い所は男女の入れ替わりにラブコメだったりそういった「明るいハプニング」的な雰囲気が一切無く、ある日突然見知らぬ誰かと入れ替わってしまったことで失った元の自分の人生と、入れ替わり後の人生のささやかな喜びや悲しみが淡々と描かれていくことです。
    自分を自分たらしめていたものをおおよそ失った時、「自分らしく」とは何を指すのか。そういったことを自然と考えさせらるような作品ですが小難しい雰囲気はありませんし全二巻とコンパクトにまとまっていて読みやすくおすすめです。
    • 参考になった 0
    投稿日:2017年08月15日
  • まったく知らない人間と、ある朝体が入れ替わっていた
    そんなショッキングな出来事の1年後から物語が始まります。

    友人関係の高校生同士が入れ替わるわけでもなく、
    社会を何も知らない少女ともういい歳のオッサンという、
    その年齢差だけでも恐ろしいと思うのに、物語が1年後から始まると言うのも
    なかなかインパクトが強い作品です。

    体が入れ替わる話は読んだことがあります。
    でも知らない人と突然入れ替わっていたことが題材の話は初めてでした。
    それにこの年齢差も。
    さらには“入れ替わる”ということがこんなにシリアスに描かれているのは初めてかもしれません。
    1巻で感じた空恐ろしさが、完結までにどう変化するのかすごく気になります。


    この本のテーマは、
    性差、年齢差、自分の体は他人の体、小娘と見られるオッサン、若人の素直さと壮年の汚さ、かな・・・?
    ことごとく差について考えてしまう本です。
    • 参考になった 6
    投稿日:2016年01月14日