肝癌の予後に影響する病態・合併症 1 肝癌とサルコペニア

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【この商品は紙の出版物を、記事単位・論文単位に分割して、電子書籍として配信しています。】加齢に伴う骨格筋減少をサルコペニアと呼び、最大酸素消費量や糖代謝、インスリン感受性といったエネルギー代謝を低下させる事象である。加齢に加え、慢性肝疾患患者においては蛋白質・エネルギー低栄養状態を来しやすく、サルコペニアは最もよく認められる合併症となっている。骨格筋量は肝硬変患者における適切な栄養評価の指標であるのみならず、近年では肝癌の予後や術後合併症と深く関わることが明らかにされている。サルコペニア発生の機序に関しては未解明な部分が多く、さまざまな評価法が存在しているものの統一された診断基準はない。また、サルコペニアに対してさまざまな介入、治療が行われ始めているが、サルコペニア自体を改善させることには困難が伴う。しかしながら、総合的な栄養・運動療法の施行は、肝癌患者の予後改善に貢献できるものと考えられている。肝癌とサルコペニアの関連について述べる。

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