【割引版】下町ロケット2 ガウディ計画

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2017/11/30まで割引中!

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直木賞受賞作に待望の続編登場!その部品があるから救われる命がある。ロケットから人体へ――。佃製作所の新たな挑戦!ロケットエンジンのバルブシステムの開発により、倒産の危機を切り抜けてから数年――。大田区の町工場・佃製作所は、またしてもピンチに陥っていた。量産を約束したはずの取引は試作品段階で打ち切られ、ロケットエンジンの開発では、NASA出身の社長が率いるライバル企業とのコンペの話が持ち上がる。そんな時、社長・佃航平の元にかつての部下から、ある医療機器の開発依頼が持ち込まれた。「ガウディ」と呼ばれるその医療機器が完成すれば、多くの心臓病患者を救うことができるという。しかし、実用化まで長い時間と多大なコストを要する医療機器の開発は、中小企業である佃製作所にとってあまりにもリスクが大きい。苦悩の末に佃が出した決断は……。医療界に蔓延る様々な問題点や、地位や名誉に群がる者たちの妨害が立ち塞がるなか、佃製作所の新たな挑戦が始まった。日本中に夢と希望と勇気をもたらし、直木賞も受賞した前作から5年。遂に待望の続編登場!

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直木賞受賞作に待望の続編登場!その部品があるから救われる命がある。ロケットから人体へ――。佃製作所の新たな挑戦!ロケットエンジンのバルブシステムの開発により、倒産の危機を切り抜けてから数年――。大田区の町工場・佃製作所は、またしてもピンチに陥っていた。量産を約束したはずの取引は試作品段階で打ち切られ、ロケットエンジンの開発では、NASA出身の社長が率いるライバル企業とのコンペの話が持ち上がる。そんな時、社長・佃航平の元にかつての部下から、ある医療機器の開発依頼が持ち込まれた。「ガウディ」と呼ばれるその医療機器が完成すれば、多くの心臓病患者を救うことができるという。しかし、実用化まで長い時間と多大なコストを要する医療機器の開発は、中小企業である佃製作所にとってあまりにもリスクが大きい。苦悩の末に佃が出した決断は……。医療界に蔓延る様々な問題点や、地位や名誉に群がる者たちの妨害が立ち塞がるなか、佃製作所の新たな挑戦が始まった。日本中に夢と希望と勇気をもたらし、直木賞も受賞した前作から5年。遂に待望の続編登場!

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書店員のレビュー

〈「たしかに、いままでも人工弁の手術はありました。でも、それは手術が必要な子供の全てではありません!」
 凜(りん)とした反論があり、佃ははっと振り向いた。
 立花だ。
 あの生真面目で大人しい男が、いま爛々(らんらん)と底光りする目で立ち上がり、滝川を睨み付けている。「人工弁のサイズが合わないからという理由で手術が先延ばしになったり、病気が悪化したりして、友達と遊ぶこともできない子供たちがいま日本にいるんですよ、この日本に──」
 鋭く言い放った立花は、人差し指でテーブルを二度、叩いた。痛いほどに。
「うちのグループは小さい会社ばかりかも知れません。ですが、このガウディは、大勢の子供たちが、完成し、臨床で使われる日を待っているんです。命の尊さを、会社の大小で測ることができるでしょうか。私はできないと思う。どんな会社であろうと、人の命を守るために、ひたむきに誠実に、そして強い意志をもって作ったものであれば、会社の規模などという尺度でなく、その製品が本当に優れているのかどうかという、少なくとも本質的な議論で測られるべきです」
 立花ははっきりというと、居並ぶ八人の審査担当者と対峙した。「いまお手元にある私たちの人工弁──ガウディをしっかりと見てください」〉

 池井戸潤の直木賞受賞作『下町ロケット』(小学館文庫)の続編、『下町ロケット2 ガウディ計画』(小学館刊)の一節です。前作で帝国重工悲願の国産ロケットに欠かせない高品質バルブシステムを提供し、打ち上げ成功に貢献した佃製作所。東京・大田区上池台(かみいけだい)にある従業員200人ほどの中小企業を率いる佃航平が、ロケットの次に挑むのは、心臓手術に使う医療機器「人工弁」だ。
「ガウディ計画」と呼ばれる開発プロジェクトを担当するエンジニア立花洋介と大学を卒業して3年の〝リケジョ〟加納アキ。若い二人の開発現場がある3階の窓は深夜になっても明かりが消えることはありません。二人が心血を注いで開発する人工弁「ガウディ」はしかし、PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)による審査の場で、中小企業を理由に門前払い同然の理不尽な扱いを受けてきました。日本国内のすべての医薬品、医療機器は、開発段階からPMDAの助言という名の指導と評価を受け、最終的に厚労省が判断、認可するシステムができあがっています。したがって、このPMDAを通過しなければ、臨床実験、認可を経て実用化されることはありません。
 審査する側とされる側。その優先的地位を前提にしての言いたい放題が繰り返された。「万が一のとき、どうするか。ガウディで医療事故が起きたとき、あんたたちで責任を取れないでしょう。お金ないところばっかりだもん。違いますか」喧嘩腰の挑発に耐えてきた立花がこの日ついに、立ちはだかっていた大きな壁に小さな穴をあけました――。
 そこに至るまでの立花洋介と加納アキの姿は、感動的だ。若いエンジニアが試作と実験を繰り返す開発現場の壁に一枚の写真が貼られています。プラモデルの箱や本を抱えた子供たちと撮った記念写真だ。福井の病院を訪ね、重い心臓病で手術を待っている子供たちと直に触れ合い、子供たちに「人工弁ガウディ」を必ず届けることを心に誓った洋介とアキ。開発に行き詰まったとき、迷ったとき――若い二人のエンジニアは記念写真のなかの子供たちを見つめ、向き合った。子供たちを折れそうな心の支えにして作り上げた人工弁なのだ。

『下町ロケット』累計160万部突破、『下町ロケット2 ガウディ計画』46万部突破。昨年末にかけて放送されたTVドラマも高視聴率をあげて大ヒット――池井戸作品はなぜ、私たちの心に刺さってくるのか。なぜ、平成の日本人の琴線に触れるのか。
 共同研究者の心臓外科医・一村に最新の人工弁を示しながら、社長の佃がガウディ計画の開発担当者について語るシーンがあります。

〈佃は、天井を──つまり技術開発部のある三階を指していった。「もっといいものを作ろうと思ってる。立花ってのは真面目で、融通の利かない男なんだけども、ひたすら純粋で一直線な奴なんですよ。徹底的に性能を追求しようとしているはずです」
 一村は、人工弁を手にしながら佃の話に耳を傾けている。
「もし機会があったら、夜中にウチの前を通ってみてくださいよ。三階の窓にはいつも明かりがついてますから」
 冗談っぽく、佃はいった。「最近の私の日課は、あいつらに夜食を差し入れることです」〉

 ひたすら純粋で一直線なエンジニア、ピカ一の粘り強さを発揮する女性エンジニアと二人のチームを黙って後押しする技術屋社長。感極まった医師の一村がつぶやく一言に、池井戸潤の日本のものづくりへの思いが見事に表れています。

〈・・・・・・一村は、「ああ、こういうことなんだなあ」、と自分もいっぱいに涙をためた目で天井を見上げた。
「ものをつくるって、こういうことなんだ」
 佃を振り返った。「これが、原点なんですね」
「その通りです」
 佃は、ワークデスクの上に転がっている試作品のひとつを手に取りながらこたえる。「そして、我々の挑戦は、まだ始まったばかりですよ」〉

 横浜市のマンション傾斜問題をきっかけに杭打ちデータの偽装が次々に発覚。20年以上にわたって血液製剤を不正製造し、その不正が発覚するのを恐れて製造記録を改竄していた製薬メーカー。長年にわたって利益を水増ししていた東芝経営陣・・・・・・日本企業の不正事件が相次いでいます。あくなき利益追求のために従業員に過重な業務を強いるブラック企業では、従業員が過労死や自殺に追い込まれるケースも少なくありません。

 日本のものづくりはどうなっちゃったんだ? いったい、日本企業はこれから先どうなっていくんだ? そんな先行き不透明な時代であっても、いやそんな時代だからこそ、嘘のない、表裏のない仕事をちゃんとやっていけば、必ず報われるはずだ、報われないはずがない――池井戸作品に通底するテーマが胸をうちます。その心意気を持つ経営者がいます。それに応えるエンジニアが、営業マンが、ここにはいるのです。彼ら彼女たちの一挙手一投足が、私たちの心に刺さってきます。こみ上げてくるものがあります。

 TVドラマでは阿部寛が演じた社長の佃航平。二人のエンジニアを誇らしく見つめる佃の心象風景――〝裸の思い〟を、池井戸潤は『下町ロケット2』でこう描きます。

〈会社は小さいが、夢はでかい。
 それでこそ──人生だ。
 自分のやりたいことさえやっていれば、人生ってのは、そんなに悪いもんじゃない。
 第一、オレがそうだ。〉

 誰もが来し方を振り返り、これからに思いを馳せる年の初めにこそ、池井戸潤はふさわしい。新ヒーロー佃航平の物語――『下町ロケット』『下町ロケット2 ガウディ計画』、絶対のオススメです。(2016/1/8)
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ユーザーのレビュー

(5.0)

投稿日:2015年11月06日

佃社長率いる佃製作所のカッコよさに惚れた

爽快感あふれる作品です。

下町の中小企業がアイデアと確かな技術力、前向きで頼れる佃社長のリーダーシップに支えられ、
様々な苦境を乗り越えていくシーンはかなり面白い!
難解な技術的な話はそんなに無く、非常に読みやすいところも人気作品の貫禄を感じます。

下町ロケット2巻のサブタイトル「ガウディ計画」は心臓病(心臓弁膜症)を治すため、
心臓の中にある弁を人工化する、というお話。
この病気で苦しんでいる世界中の患者を救いたい、日本人の患者向けに使える人工弁を開発したい・・・
と、大きな理想と夢を掲げ開発に打ち込む佃製作所と地方にあるベンチャー企業。

しかし、そんな理想を取り囲む利権と欲、名誉や金で繋がった様々な組織の抵抗を受け開発が暗礁に乗り上がるわけです。
言い分も聞こうとせず大人の事情で発注先を決める帝国重工、あまりにもシビアな金額で発注する日本クライン。
最後には一方的に契約を打ち切るよう仕向けるシーンはとにかく気持ち悪い。
また、今巻のキーとなる佃製作所のライバル会社「サヤマ製作所」の動きも見どころの一つ。
社長がNASA出身という看板の威光で帝国重工や日本クラインという大企業に気に入られ次々と契約していくが、
最終的には・・・という展開は見ものです。

でも、こんな仕打ちにもめげず正々堂々と事業を運営し製品を開発し実力を認められ結果を出していく
佃社長率いる佃製作所の面々はとにかくカッコいい。爽快感あふれる仕事っぷりと展開に涙が出てきます。
ぜひ、爽快感あふれる「ガウディ計画」を多くの方にお楽しみいただきたいなって思います。
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