書籍の詳細

法医学の権威宗像隆一郎博士が探偵業を始めて数年。明智の留守を預かる恰好になり、脅迫状に怯える川手氏から調査を依頼される。復讐に燃える脅迫者は、三つの渦巻が相擁する世にも稀なる指紋を持つという。再三出し抜かれ苦闘する宗像博士。終盤に至って名探偵明智小五郎が帰朝、明快な論理で残虐飽くなき復讐魔を斬る!

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悪魔の紋章のレビュー一覧

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  • 最初のページには「新連載大怪奇探偵小説」のアイキャッチ、その隣に大きく「悪魔の紋章」のタイトル、そして「江戸川乱歩 画 伊東顕」と筆者と挿絵画家の名前。すべて書き文字で、見開き2ページの3分の2ほどのスペースを占める挿絵。首の回りに手をやって悶え死んでいる男、その死体の上にかがみこむ男が描かれています。江戸川乱歩の推理小説といえば伊東顕の挿絵といわれるほど二人は有名な組み合わせですが、本書初出は新潮社が第二次世界大戦前に発行していた娯楽雑誌「日の出」で、1937年(昭和12年)9月号から翌1938年10月号まで連載されたものです。その連載当時のままの形で復刻した本書は、したがって挿絵も連載当時の全点が収録されています。日本の出版界では文庫本化や電子書籍化する際に、権利処理の関係から連載時の挿絵が削除されてしまうことが多いのですが、本書の場合、連載当時のレイアウトをそのまま再現しているところも、大きな魅力となっています。肝心の物語は、難事件を解決する名探偵として明智小五郎と並び称される宗像隆一郎博士の助手が「今夜殺人が行われる」と言い残して死んでしまうところから始まります。場所は丸の内にある宗像研究室。助手の手に握られていた紙包みからでてきた象牙色の靴ベラ。そこに残されていた三重渦巻きの奇っ怪な指紋・・・・・・。宗像博士はこの事件の謎をどう解いていくのでしょうか。終盤には明智小五郎も登場します。伊東顕の挿絵とともにお楽しみ下さい。(2011/2/25)
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    投稿日:2011年02月25日