書籍の詳細

中学受験も高校受験も失敗し、父の母校に進学する約束を果たせなかった志緒。今は、来年編入試験を受けるため、じりじりする気持ちを抱えながら勉強漬けの毎日を過ごしている。五月雨の降るある日、志緒は早朝の図書室で、いつも飄々としている担任・桂の涙を見てしまった。あまりにも透明な涙は、志緒の心にさざなみを立て――。静かに降り積もるスノーホワイト・ロマンス。

総合評価
5.0 レビュー総数:1件
評価内訳
  • 0件
  • 0件
  • 0件
  • 0件

雪よ林檎の香のごとくのレビュー一覧

絞込み条件
  • レビュアー絞込み
表示形式
  • 表示件数
  • 表示順
  • 学生のどこにもやれないうつうつ満載。
    「雪よ林檎の香のごとく」の同人誌などをまとめたものが出るというので、先に是非読んでおきたかった一冊。
    一穂さんの商業デビュー作だそうで、素晴らしい。
    是非「林檎あまいか~」も電書化していただきたい……

    高校生って、こういう感じだった。時間は無限にあるような気はするのに追いかけられているようで焦って、人の話が聞けなくて。
    なんで、どうしてじゃなく説明のつかない気持ちや行動の訳をうまいこと読ませてくれます。
    志緒の頑固でクールで意外とぶっ飛んだところが、桂の柔いところにぐっさり刺さったんだろうなー。

    桂が一般的な「憧れの先生」として描かれないところがいいです。女子生徒からはモテているけれど、ビシッとかっこいいとかいうことではなく。
    踏んだかかと(←ここ重要)とかごく普通のTシャツといったディテールで描かれる彼の何に志緒は惹かれたんだろう。強さ、弱さ、優しさ。どれも当てはまっているけど、少し違う。そういう、恋の始まりがじわりと広がるお話ですねー。

    先に「meet again」に手を出そうとして全力で回避しましたが正解ですね。次、トライしたいと思います。
    • 参考になった 4
    投稿日:2015年07月17日