書籍の詳細

初恋は実らない。花すら咲かない。だから再会なんてしたくなかった――。学生向けの下宿を営む祖母のもとで暮らす芙蓉は、六年前の淡い恋の記憶だけを大切にして生きている。それは芙蓉にとって一番大事な宝物だ。ところがかつての片思いの相手である西澤が、大学進学のために祖母の下宿に入居してきた。昔の面影を残しながらも、もっと魅力的になっていた西澤に、切なさとともに胸の痛みを覚える芙蓉だったが……?

総合評価
5.0 レビュー総数:1件
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すみれびよりのレビュー一覧

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  • しあわせとは
    BLに限らず私たちの日常だって、もしかすると人は自分の存在をただ認めてもらうためにだけに日々努力しているのでは、と思うのです。

    この作品の主人公芙蓉は、幼い頃からまともな子育てをされず、その存在を軽視されて育ちます。母親からのネグレストが学校での仲間はずれに発展して久しく、東京から転校生がやって来ます。それが芙蓉の初恋、西澤との出会い。
    幼い友情と気づいた恋を抱えて芙蓉は突然故郷を離れることになります。
    7年後二人は再開し友情が恋に変わっていくお話です。

    大きい事件は何も起きず、困った横やりも入りません。
    誰からも必要とされていないと思っていた芙蓉が感謝され愛される存在だと知ったとき。ずっと閉じていた芙蓉の気持ちが赤く変わっていく花みたいにほころんでいくのが、読んでいるこちらも幸せな気持ちになる本でした。

    ちなみにずっと気になっていたのですがなかなか手に取れなかった一冊ではありました、が、現在(15年12月31日まで)半額キャンペーン中だそうですよ!気になるかたは是非!

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    投稿日:2015年12月20日