書籍の詳細

『無限の住人』の沙村広明の筆が猛る! 主人公の鼓田ミナレはFM局「藻岩山ラジオ」の麻藤の手引きでラジオDJデビューを飾り、紆余曲折ありつつも放送をこなしていた。一方、構成作家の久連木が小説家への転身を表明し、新作の取材旅行計画が持ち上がった。彼に思いを寄せる瑞穂はサポート役を買って出る。これにミナレも同行することになり、一行は目的地の和寒町へ。ところが謎の宗教団体に拉致・監禁されてしまった!

総合評価
4.7 レビュー総数:3件
評価内訳

波よ聞いてくれのレビュー一覧

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  • しゃべり出したら止まらない!
    現代ススキノ北海道。女一匹大都会。ハタチもとっくに越えました。若くはないがババアじゃねえ。明るく元気じゃ無いけれど、やさぐれ姐ぇと呼ぶんじゃねえ。いつかは成金玉の輿。寄ってくるのはロクデナシ。金もオトコも人情も無え!しゃべり出したら止まらない、を地で行く主人公がトーク力を買われ強引にローカル局のラジオパーソナリティー(薄給)を任され、、、というお話。波瀾万丈な日常と、持ち前のマシンガントークで読者を魅せてくれる。べしゃり暮らし好きの人にはオススメ。
    • 参考になった 0
    投稿日:2018年06月26日
  • 高い画力でシュールなギャグ
    同作者の作品はなかなかハードなものが多いイメージでしたが、今作でかなりイメージが変わりました。
    札幌を舞台にアラサー女性がひょんなことからラジオパーソナリティの世界に足を踏み入れていく話ですが、札幌が舞台なだけあり主人公がスープカレー屋で働いていたり現地の観光スポット?が出てきたりちょっとしたご当地ネタも楽しめます。
    アラサー女性の日常を描いたキレ味鋭い作品はたくさんあると思いますが、この作品では主人公が同じような境遇の女友達と慰め合うわけでもなく、恋と仕事の両立に悩む訳でもなく、主人公がやや暴走しながらもひたすら我が道を行く所が面白いです。
    とにかく主人公の台詞がキレッキレなのと、妄想部分やまで痴話喧嘩まで高い画力でシリアス調に描かれている分、後からシュールなギャグがじわじわ効いてきます。
    また、バトルはしませんが「無限の住人」に出てきた作中最強キャラと同姓同名の一般人が出てきます。
    • 参考になった 3
    投稿日:2017年10月05日
  • 言葉の嵐
    とにかくセリフとそのテンポの秀逸さが圧巻でした。
    ミナレから繰り出される、ただの悪口でも、説教臭さもない、エキセントリックな言葉の数々に、一話から夢中に。
    「いやあ~~~ッ 25過ぎてから男と別れるのってキツいですね!!意味合い変わりますね」
    「お前にとって世の中はチュッパチャップスか何かなのか?なめすぎだろペロペロと」
    「アレは「自分は選ぶ側」っつー自信からくる態度なんですよねー 自然女性は「選ばれる側」で…そのせいか知らないけど従順な人が多いって話じゃないですか …でそれに比べて私がディスられるわけですよ!「北海道の女は我が強くて気性が荒い」って!」
    これからどうなるのかとても楽しみ。
    水曜どうでしょうやジェーンスーのラジオが好きな人には絶対オススメです。
    • 参考になった 10
    投稿日:2016年09月08日