書籍の詳細

読むほどに秀麗繊細に熱い皇(すめらぎ)なつきの韓流絵巻。 身分を隠して地方を巡り、悪政を糾弾する国王直属の暗行御史(アメンオサ)。御史が訪れる地に、労わりあう若夫婦がいた……。筆匠・皇なつきが李朝朝鮮を舞台に放つ鴛鴦譚! ※電子化に際して潮出版刊行のコミックスを分冊し、再構成しております。

総合評価
4.0 レビュー総数:1件
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電子書籍版 李朝・暗行記のレビュー一覧

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    ネタバレあり
    美しい絵、画力とよく学んでる姿勢に圧倒される
    皇さんはもう少し評価されてもいい方だと思う。いや本当に。
    李朝朝鮮を舞台に繰り広げられる美しき歴史絵巻。
    暗行御吏と呼ばれる当時の密偵、地方が悪政を行っていないか見張る視察官を中心に、それぞれの物語が繰り広げられていきます。
    まずとにかく絵が美しい。
    この方は近代の中国(チャイナクラシカルというべきか。チャイナドレスを着ていた時代ですね)や戦国時代あたりの日本のお話も書かれていたが、東洋ロマンを描かせたら右に出るものはいないですね。流麗な絵柄によって神秘的な雰囲気を醸し出すことに成功しています。
    現代の洋服のような露出もなく、体のラインも出ないのに、女性たちの着ているチマチョゴリの美しさったら。
    またよく勉強しており、当時のがんじがらめの儒教的階級社会、腐敗した上流階級に虐げられる民衆の悲しみをよく描いています。専門用語もよく出てくるので勉強になります。
    国境を接していた女真族も出てきたり…。
    最後のお話のみ、ファンタジー風味溢れる単純明快なストーリーで、子どもも可愛らしく描かれており、切ないお話が続く中で一種の清涼剤に感じられる清々しいラストとなっています。ある意味切ないのだけれど。
    どうしても、東洋ものと言えば中国のもので事足りるという印象なのか、韓国のものはあまりないので、そういった意味でも貴重です。
    自分は興味深く読ませて頂きました。
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    投稿日:2018年01月30日