書籍の詳細

沖縄学の父と呼ばれた伊波普猷が、敗戦後米軍施政下に転落した沖縄にあって、その一千年の苦難の歴史を描きあげ絶筆となった標題作をはじめ、伊波独自の沖縄歴史論を集める。

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沖縄歴史物語 日本の縮図のレビュー一覧

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  • 沖縄学の父と称された明治-昭和期の民俗学者、言語学者、伊波普獣(いは・ふゆう)が昭和3年(1928年)秋から翌年春にかけてハワイ・北米で暮らす沖縄人を相手に講演旅行をしたときのテキスト「沖縄よ何処へ――琉球史物語」をもとに、太平洋戦争後の昭和22年(1947年)に執筆した沖縄学入門書です。明治12年(1879年)の明治政府によって廃藩置県が実施されるまでは沖縄は「琉球王国」であり、中国王朝に朝貢しながらも、遠くシャム(タイ)やジャワ(インドネシア)とも交流をしていた独自の文化(言語)と歴史をもつ社会でした。ですから、明治政府は同化政策を進めるにあたり、明治13年に沖縄県庁学務課内に「国語伝習所」を設けます。ここに旧学校の優秀な生徒を集めて日本語を教え始めるのです。たかだか130年ほど前の出来事です。もともと日本語と琉球語とは、スペイン語とイタリア語、スペイン語とフランス語のように姉妹語と言えるような関係だそうですが、沖縄でだれでもが日本語を普通に使えるようになったのはそれほど昔の話ではないのです。普天間基地の問題で日米関係の焦点になっている沖縄、南のリゾートとしてのオキナワ。「琉球」の歴史を知ることで、そのさまざまな顔がまたちがって見えてくるはずです。(2009/11/20)
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    投稿日:2009年11月20日