書籍の詳細

昭和十五年十一月二十五日朝、元老西園寺公望死去を報じる新聞には、野村吉三郎海軍大将の「超大型」駐米大使就任の記事が載った。その朝、引き揚げ日本人客を乗せアメリカから横浜に帰港した新田丸から、二人の米国人神父が上陸する。出迎えたのは予備役海軍少将山本信次郎だった……。対日輸出禁止、渡航制限など、最悪の時期を迎えた日米関係を打開すべく水面下ではさまざまな動きが進むが、現実に進行したのは、相互理解の拒否、善意の拒絶、強圧と屈服要求だった。

まだユーザーレビューはありません。最初のレビューを書いてみませんか?

開戦前夜のレビュー一覧

絞込み条件
  • レビュアー絞込み
表示形式
  • 表示件数
  • 表示順
  • 第2次世界大戦終戦から64年目の夏を迎えようとしています。日本はなにゆえに対米戦争に突き進まざるをえなかったのか――膨大な資料の分析によってその過程を追ったヒストリアンは「日本側の極度の内部不統一」こそが米国に思いのままに操縦された要因だと断じています。俗に言われる「暗号解読」というハンディだけの問題ではなかったというのです。極度の内部不統一。つい最近も日本郵政の社長再任をめぐって政権党の内部の不統一が露呈したばかりです。破局への引き金となった「日米交渉」を現代への教訓として見直す時だという著者の思いが満ちた一級の歴史ドキュメントです。(2009/7/31)
    • 参考になった 2
    投稿日:2009年07月31日