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味平は、板前塩見松造のひとり息子。松造は築地の一流料亭「かつらぎ」の花板である。味平は高校へ進学してほしいという親の反対を押し切り、中学を卒業するとすぐに家を飛び出した。料理人としての原点、だれにとってもおいしい大衆料理を目指して味平が向かった先は横浜。その港でカレーの屋台を開店する。そんな折、ひばりヶ丘では二大デパートが進出し、カレー商戦を繰り広げようとしていた。

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包丁人味平 カレー戦争のレビュー一覧

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  • そろそろ大衆的なものを食べたくなる時期ですね。そこでカレーなんかいいんじゃないかと思いご紹介するのがこの作品。最初に登場するのがお雑煮カレーですから、ちょうどいいでしょ? …そんな小ネタはさておき本作の内容ですが、本作は味平全5シリーズのうちの4つめの章。デパートの売上競争の代理戦争に巻き込まれた味平が、カレーの味でどれだけ客を集められるか、というものです。ライバルは6000種類のスパイスを嗅ぎわけるカレー将軍・鼻田香作。この恐るべき男を相手に味平の策は?ということでまさに戦争がはじまります。でこの作品、特筆すべきは料理漫画ではあるものの、おいしく見せることを追求しているのではないんですね。ミルクカレーにスパカレー、しょう油入りカレーと一歩間違えばゲテモノです。ただ、これが食べたく思ってしまうんだなあ。そう、この作品の胆はここ。説明などどうでもよく食べてみたいという幻想がここにはあります。最後に出てくるブラックカレーなんてもう、一度は…。あ、でもこれはちょっと禁じ手かぁ。(2012/1/6)
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    投稿日:2012年01月06日
  • 少年向け料理マンガと言えばおかしな考え方や調理法がつきものですが、今作も「ビジネスマン向けのカレー、肉体労働者向けのカレーがあるんだ!」などというきわっきわのネタから物語がスタート。主人公の味平は、ふたつの新規デパートの客足をかけたカレー勝負に参戦、「誰が食べてもうまい」カレーづくりに奔走します。試行錯誤の末、自信作・味平カレーを作り出しますが、ライバル店が辛さを調節できるのに対し、味平カレーはできない、という些細な理由で、客足に驚くほどの差が。味関係ないじゃん……。さて、その“辛さ”という命題に対し味平が出したカレーの最終形……それは「ものすごく辛くした味平カレーにコップ1杯の水と福神漬けを添える」というもの。「水こそカレーの辛さをけし、しかもカレーのうまさをこわさない薬味なんだ!」って……。ええっ? 長いことかけて出した結論が「いっしょに水を出す」? 脱力必至です。ちなみに敵はスパイスに麻薬っぽいものを加えた“ブラックカレー”で勝負に出るものの、コック自らがラリってしまい「カレーの神」を名乗り出した挙句に病院に収容されるという凄まじい末路を迎えます。『ミスター味っ子』や『鉄鍋のジャン!』等、その後も脈々と続く「ぶっ飛び料理マンガ」の原点、ぜひご賞味あれ。
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    投稿日:2009年09月15日