書籍の詳細

戦国前夜の奥三河。瞬く間に西三河を支配した松平清康の驍名を聞いた野田城城主・菅沼新八郎定則は、帰属していた今川家を離れる決心をする。清康が卓越した戦術と情義の心で勢力を広げる中、新八郎は戦での働きが認められはじめる。一方、綾という女との出会いから、川原で拾った童子・四郎の出自とその周囲の陰謀が明らかになっていく。知られざる英傑たちの活躍を描く歴史巨編。

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風は山河よりのレビュー一覧

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  • 先日、茨城県の古河(こが)市に行ってきました。古河には室町時代、京都にある室町幕府がその遠方に位置する関東一帯を治めるための出先機関である古河公方が置かれていました。そもそもは鎌倉にあったそうなんですが、戦乱をともなう、いろんな紆余曲折を経て古河に移ったそうです。当時の関東地方における首都機能のようなものでしょうか。行政機関が置かれていた場所は現在、広い芝生と大きな池がある美しい公園として整備されています。お近くに行かれた際はぜひ足を延ばしていただければと思います。
    さて今回ご紹介させていただきますのは『風は山河より』です。宮城谷昌光さんと言えば古代中国をテーマにした作品のイメージが強いですが、本作の舞台は戦国時代の日本。覇者・徳川家康が生まれる少し前の三河地方から始まる物語は、当地に居を構える菅沼一族を三代にわたり描いています。
    『風は山河(さんが)より』というタイトルがとてもクールです。語呂や、字面は非常にしっくりくるものがあります。ストーリーはとても無骨そのものです。地名や人名にあまりなじみがなかったのですが、読み進めていくと、ぐいぐい物語に引き込まれていきます。菅沼定盈が武田信玄の大軍を迎え撃つクライマックスはしびれました。そして物語を通して、前述の古河にゆかりのある人物が絡んでいきます。ぜひともご一読くださいませ。
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    投稿日:2015年04月28日