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映画が娯楽の王様だった時代、そのてっぺんを目指すデラシネ(根無し草)がいた。助監督と大部屋俳優、2人の夢と野望が新たな「映画(シャシン)」を創り出す!――昭和28年。黄金時代の日本映画界で底辺からてっぺんを目指す2人の男がいた。日映(にちえい)撮影所に所属する大部屋俳優の宮藤武晴(くどうたけはる)とフォース助監督の風間俊一郎(かざましゅんいちろう)。撮影所の伝統と慣習に阻まれながらも、2人は「作り物」ではない「リアル」な映画づくりを目指す!

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デラシネマのレビュー一覧

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  • 一時期、斜陽産業とよばれていた映画業界ですが、シネコンの普及等で盛り返しているようです。『デラシネマ』(星野泰視)は、「観客動員数 十億人 公開数も300本を超え」た昭和28年当時の映画会社を舞台にした物語。隆盛華やかな日映京都撮影所に入社した俳優の宮藤武晴と同じく助監督・風間俊一郎の2人の若者が主人公です。俳優といっても大部屋所属、助監督とは名ばかりのフォース助監督という駆け出しの2人なのですが、やる気十分、これからの映画界を背負って立つというくらいの気構えを持っています。キレイなセットの中、美麗な立ち回りでファンを夢中にさせる大スターを中心に映画が作られている状況にこの2人は挑むのです。それは、現実と見紛うばかりのセットの中で、誰も見たことのないリアルな大立ち回りをフィルムに収めるという願望です。この漫画を読んでいて面白いのは、壁にぶつかっても決して諦めない、映画にかける熱い情熱と志を持った若者の眩しい姿がそこにあることです。いやあ、映画って本当にいいもんですね!?(2013/2/15)
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    投稿日:2013年02月15日