書籍の詳細

〈わたしたちは、おそらくこれまでのどの時代の人間も知らなかった「人間」を知った。では、この人間とはなにものか。人間とは、人間とはなにかをつねに決定する存在だ。人間とは、ガス室を発明した存在だ。しかし同時に、ガス室に入っても毅然として祈りのことばを口にする存在でもあるのだ〉「言語を絶する感動」と評され、人間の偉大と悲惨をあますところなく描いた本書は、日本をはじめ世界的なロングセラーとして600万を超える読者に読みつがれ、現在にいたっている。原著の初版は1947年、日本語版の初版は1956年。その後著者は、1977年に新たに手を加えた改訂版を出版した。世代を超えて読みつがれたいとの願いから生まれたこの新版は、原著1977年版にもとづき、新しく翻訳したものである。私とは、私たちの住む社会とは、歴史とは、そして人間とは何か。20世紀を代表する作品を、ここに新たにお贈りする。

総合評価
5.0 レビュー総数:1件
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夜と霧 新版のレビュー一覧

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  • うすっぺらい人生論に飽き飽きしている人に
     あなたは死にたくなったことがないか。
     自分がいないほうが、世界は美しい、と思ったことはないか。
     自分には生きている意味がない、と思ったことはないか。

     私にはある。
     日々、自分に問い続けている、と言ってもいい。
     この本は、そうした問いに答えようとする一筋の光である。

     ある精神科医が、収容所という絶望的な環境で、生きる意味をとらえなおすその体験談は、満ち足りたこの国に生きる我々に、あらためて、その生の意味を考え直すきっかけを与えてくれるに違いない。

     うすっぺらい人生論に飽き飽きしている人に。
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    投稿日:2015年10月28日