青い鳥~わくらば~

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村上たかし氏渾身の、家族の喪失と再生の物語――第1章では、若い家族の姿を、第2章では、老いを歩み始める夫婦の姿を――真摯に命と向き合う本作は、「家族」を持つすべての人々に繋がる命を語りかける。この涙は――祈り。

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村上たかし氏渾身の、家族の喪失と再生の物語――第1章では、若い家族の姿を、第2章では、老いを歩み始める夫婦の姿を――真摯に命と向き合う本作は、「家族」を持つすべての人々に繋がる命を語りかける。この涙は――祈り。

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書店員のレビュー

認知症を扱った漫画が増えています。少子高齢化も加速化する一方なので、誰しもが他人事ではないはず。『青い鳥~わくらば~』は映画化でも話題になった『星守る犬』の作者、村上たかしが描いた家族の絆の物語。ちょっとメルヘンチックなタイトルですが、ズシンと心に響く内容です。内容は二部構成。「青い鳥」は不慮の交通事故で幼子を失い、夫も意識が戻らなくなってしまった若妻の心情を中心に展開します。辛い日々を懸命に踏み止まろうとしますが、ついに我慢していたせきが決壊しかけた時から、事態は急変します。ラストに向かって読み進むうち、魂を揺さぶられるようです。電車の中で読んでいて、不覚にも泪が溢れそうになるのを必死で我慢しました。そして、次編「わくらば」をしばらく読んで、驚きました。「青い鳥」で描かれた若夫婦の両親による、老夫婦の物語なのですが、件の事故へと絡んでいきます。これ以上触れると読書の楽しみを奪いますので避けますが、アルツハイマーで消えていく記憶と息子が事故で失ってしまった意識、その二つの魂の行き場に読み応えを感じました。漫画賞の全ての賞を総なめにしてもまったく不思議ではない、素晴らしい作品なのです。(2015/6/26)
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