大人のロンドン散歩

600円 (税別)

獲得ポイント 6pt (1%還元)

ロンドン在住40年、フォトジャーナリストとして、在英日本人向けに新聞を発行してきた著者による街歩きエッセイ。在住者ならではの行きつけの店や、散策スポットなど、他のガイドブックには載っていない名所も紹介。70点余の写真も交えながら、歴史豊かで大人の雰囲気を楽しめるロンドンガイド。

カゴに追加 600 円(税別)

ロンドン在住40年、フォトジャーナリストとして、在英日本人向けに新聞を発行してきた著者による街歩きエッセイ。在住者ならではの行きつけの店や、散策スポットなど、他のガイドブックには載っていない名所も紹介。70点余の写真も交えながら、歴史豊かで大人の雰囲気を楽しめるロンドンガイド。

ユーザー評価なし レビューを見る
書籍の詳細

書籍一覧1冊の書籍

1~1件/1件 を表示

  • 1
  • 1

書店員のレビュー

7月20日(金)の朝日新聞夕刊に、その名前を発見して、ロンドンの日本人社会における存在の大きさを改めて思い起こしました。加藤節雄さん。40年の歳月をロンドンで活動してきた報道カメラマンです。「ニッポン人脈記/日英新世紀」と題した朝日新聞夕刊の連載企画の第11回。インパール作戦の生き残りで、戦後英兵との和解活動に生涯をささげた平久保正男さんの活動を紹介する記事に添えられた平久保さんの写真の撮影者として「加藤節雄」の名前が載っているのを見つけて、変わりなくがんばっているんだなぁ、とロンドンにエールを送りたくなるような思いが胸中をよぎりました。じつはちょうど1週間前に、加藤節雄さんの最新著作『大人のロンドン散歩』を電子書籍としてリリースしたばかりというタイミングもあって、気になってもいたところでした。加藤さんとの付き合いは、彼がロンドンに移り住んだすぐ後の頃からですから、かれこれ40年近くになります。当時、週刊誌の編集者だった私が取材でロンドンに行くたびにお世話になった年長の友人です。その加藤さんがロンドンを改めて散歩して書いた「ロンドン・ガイド」ですから、面白くないはずがありません。凡庸な観光ガイドには影さえものらないロンドンのリアルが余すところなく拾い上げられ、ロンドンのThen & Nowを語る一級の文化論になっています。それはなによりも加藤さんが訪問者ではなく、ロンドンで暮らす生活者であるからこそ、可能となったものだと言えるでしょう。生活者としての加藤さんの一面を紹介しましょう。日本からイギリスに来たばかりの、日本人経済学者とケンブリッジ大学の経済学者との対談企画のために、ケンブリッジを訪ねた時のことです。カメラマンとして同行してもらった加藤さんが、ケンブリッジの駅を降りた時に新聞売りに道をたずねました。新聞売りは「新聞を買ってくれたら教えてやるよ」と軽い感じで答え、加藤さんは即座に「それならいいや」と返しました。そして3時間後――対談を終えた私たち3人が駅に行くと、同じ新聞売りがいて「どうだい、ハウスはうまく見つかったかい」と聞いてきました。加藤さんは即座に、新聞売り以上に軽い口調で「新聞をくれたら、教えてやるよ」と言い返し、同時に二人で声をあげて笑い出しました。日本人教授と私は、笑いの意味がよく分からず、その晩、ロンドンに戻って遅い夕食をとりながら、加藤さんからことの顛末を説明してもらってようやく得心したものです。ほんの1,2分程度のやりとりでしたが、そこに「街場のイギリス」を感じたことを今でも懐かしく思い出します。加藤さんにどうやって英語を身につけたのか――おそらく会う人から繰り返し聞かれたであろう質問に加藤さんは、ちょっと考えてからこう答えてくれました。「大学でESSに所属していて多少の自信があったのですが、イギリスに来てまったくといっていいほど英語が聞き取れないことにショックを受けました。で、英語学校に通い始めるのですが、当然、英語が聞こえない日々が続きます。ところが、3ヶ月ほどたったある日、目が覚めたら突然、英語が聞こえ始めたんです。自分の耳に英語が入ってきたのです」若き日々のちょっとした感動の瞬間だったと気恥ずかしそうに語っていたことを覚えています。それから40年――東京で井高洋成氏に師事して陶芸作家になった英国人の夫人、ジルさんと二人のロンドン暮らしを続けてきた加藤さんが生活者の目線でロンドンを紹介している本書。当たり前の観光ガイドに載っている「名所旧跡情報」を期待している人はがっかりするかもしれません。しかし、自分の足で「ロンドン」を歩きまわりたいという人には、これ以上はない本と言えるでしょう。「中心部」「北部」「西部」「南部」「東部」に分けてディープなロンドンが余すところなく描き出されています。かつて、ある日本人作家の取材旅行に同行してカナダに行った折、現地のカナダ人から「セツオ、お前の英語にはどうしてロンドン風のアクセント、なまりがあるんだ?日本人は皆アメリカ英語だろうに」と言われたといっておかしそうに笑っていた加藤節雄さんが住民の目から書いた「マルチ・レーシャル・ソサエティー(多人種社会)」ロンドン・ガイド――加藤さんは現代ロンドンについて「780万人の人間が住み、日常話されている言語は300以上を数えており、この数字はニューヨークよりも多い。街を歩いても地下鉄やバスに乗っても、英語はほとんど聞こえてこない。イギリス人はどこへ行ってしまったのだろうかと思わずにはいられない」(「あとがき」より)と述べています。なお、本職が写真家でしたから、本書には写真もふんだんに入っています。(2012/7/27)
  • 参考になった 2

オススメ特集

一覧を見る

ここもチェック!

コンテンツについて

  • この商品は紙書籍ではありません。すぐにご覧いただける電子書籍です。
  • デジタルコンテンツのため、商品の性質上、返品できません。
  • 紙書籍とは内容が異なる場合がございます。また、サイトに表示されているサムネイルと電子書籍の表紙画像が異なる場合がございます。予めご了承下さい。
  • 対応デバイスに記載されていない端末は、購入できても読書はできません。ご注意下さい。
  • Mac OS X 10.5/10.6をご利用で最新版のebi.BookReaderがご利用できないお客様は、サイトの表記でMacが利用可能端末となっていてもリフロー書籍が読書できません。ご了承下さい。
  • Android OS 5.0以上でebiReaderをご利用のお客様は、サイトの表記でAndroidが利用可能端末となっていても一部のリフロー書籍が読書できません。ご了承下さい。