書籍の詳細

宇宙船に乗り、二度と帰れぬ旅に出たワタル。船内には、世界中から選ばれた人々が集っていた。だが彼らは国籍やイデオロギーを忘れられず、いさかいが頻発。それはやがて宇宙人への疑心を生み、地球に帰せと要求しはじめる。残ったのは、ワタルとデンマーク人の画家、中東の少女の3人だけだった。いよいよ始まる太陽系の旅。火星のマリネリス渓谷で、ワタルは地球に伝言を送りたいと宇宙人に頼むが…。

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光の王国のレビュー一覧

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  • 『光の王国』は、SF大作『暁星記』で知られる菅原雅雪が電子書籍用に描き下ろした作品です。ある日、「世界中の夜空から暗闇が消えた」瞬間から、物語は始まります。主人公の小学生ワタルとのの子がふとしたことでホームレスおじさんと出会い、「暗闇が消えた」真相を知ることとなります。少しだけ踏み込んで内容を記しますが、その原因は宇宙人たちによる「実験」だったのです。元々家庭内暴力を受け続けて居場所を失っていたワタルは、抑えきれない好奇心も手伝って宇宙人に連れられてゆくのですが、ここからの展開に惹きこまれました。ワタル同様に地球を後にした人々の姿が描かれているのですが、それは、宇宙人たちがいう「二足不安定型知性体」そのものの行動と思考のようです。高度文明の宇宙人たちからすれば、地球人は不安定な情緒の上に成り立った思考の持ち主のように映るようです。そんな中でワタルはどう生きていこうとするのかをご覧ください。かつて「大人になんかなりたくない」と口にしたワタルとのの子は、未来への希望を見いだすことができるのかどうか…まぶしいエンディングです!!(2012/6/12)
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    投稿日:2012年06月12日