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ブラジル蝶の謎

美しい異国の蝶が天井を埋めた部屋で殺害されていた男。何のために蝶の標本が天井に移されたのか。鮮烈なイメージの表題作ほか、小指ほどの小さな鍵の本当の用途が秘書殺しの謎を説く「鍵」など、おなじみ有栖川・火村コンビの名推理が冴えわたる傑作ミステリ全6篇。読者待望の〈国名シリーズ〉第3弾!

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ユーザーのレビュー

短編同士の並び自体がミスリード? ネタバレあり

暗号が好きな方、犯人の動機に想いを馳せるのが好きな方は文句なしに楽しめるのではないでしょうか。
かねてから読破していきたかったシリーズの第一弾なのにすっぱいぶどうというか何というか、横目で指をくわえて見ていた一冊です。
私は推理小説では、人物造型やメタ視点から犯人を直感で見抜こうとしてしまいトリックについては思考停止するという読者の風上にも置けない人間なので、何だか恐れ多かったりもして、読めなかったのですが、やっと読めました。読み始めたら一気に読めました。
ホームズとワトソンに相当する探偵役と助手役の主人公2人のやり取りの軽妙さにニヤリとさせられたり、逆に垣間見える犯罪者と非犯罪者を隔てる薄い膜への悲哀にしんみりさせられたりします。
作者様が本格推理小説作法に律儀かつ読者に親切なので例によって犯人が直感でほぼ分かってしまったのですが、私のような邪道読者でも、魅力的な登場人物の描写ややり取りのおかげで、十分に楽しめます。
謎解きに素直に押し流されて身を任せてしまう読み方もあり(ということにして下さい)、作者からの挑戦を受けて立つ読み方もありです。
無理矢理謎解きに言及するなら、ある短編において暗号を解読すると犯人の名前がわかるのですが、それが頭に残っていると後のもう一つの短編のダイイングメッセージを読み解く上でミスリードされ、うならされます。
音楽家がアルバムの曲順を考え抜くように、短編集における各短編の順番、構成もすごく読後感に影響するんだなあと思いました。
当然意図された配置ではないかと思いますがいかがでしょうか。
ドラマ化もコミカライズもされているそうで、お詳しい方に散々語り尽くされていそうなので私も他人様の考察や感想をいろいろ拝見してみようと思います。
使ってない頭の回路に上質な知的刺激体験という感想でした。
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