上野顕太郎

KADOKAWA / エンターブレイン

ジャンル:青年マンガ

780円 (税別)

8ポイント獲得(1%)

eBookJapan発売日:2012年05月04日

ユーザー評価なし レビューを見る
ユーザー評価なし レビューを見る

さよならもいわずにの内容

シリーズ書籍一覧 1冊を配信中

さよならもいわずにの詳細

書店員のレビュー

一覧を見る

「この作品の最後にあるのは絶望だ。」とプロローグの一節に著者が記す本というのも珍しいと思います。『さよならもいわずに』は上野顕太郎が愛する妻・キホを失ってからの数週間を克明に描いた自叙伝です。見ず知らずの他人の死というものは、なかなか共感を得にくいものですが、このマンガは冒頭からただならぬ気配を放ち続けて、最後まで一気に読んでしまいました。書名からもわかるように、ある日突然キホが亡くなってしまい、上野は余りにも大切なものを失ってしまったことに愕然とします。それは、生前のキホが「ケンタローさんが死んだら あたしは 涙と鼻水とよだれと 体中の穴という穴から水分を垂れ流して」しまうほど、お互いを心から愛し合う仲だったのですから、胸中は推して知るべしです。キホが亡くなる「たった一日」がキホと上野、そして小学4年生の娘とを「永遠に隔ててしまった」のです。鍋にはキホが作った最後のカレーが残り、娘が書いたクリスマスカードは渡す相手を失ってしまいました。続かなくてはならない幸福な日常の線がぷつりと途絶えてしまったのです。圧倒的な筆力は、まるで読者自身の最愛の人が亡くなったような錯覚に陥らせます。そして、どんな結末となるのか気になりつつ読み続けて、最後の章にやられました。ぜひ読んでほしいので詳述しませんが、見開きのカットが目に飛び込んだ瞬間に胸が熱いものでいっぱいになりました。強烈なカタルシスを感じながら、冒頭の引用文の続きを思い出しました。それは、「だがその先に希望があることを今の私は知っている」という言葉です。この作品に出合えて感謝しています。(2012/5/15)
  • 参考になった 2

オススメ特集

一覧を見る

コンテンツについて

  • この商品は紙書籍ではありません。すぐにご覧いただける電子書籍です。
  • デジタルコンテンツのため、商品の性質上、返品できません。
  • 紙書籍とは内容が異なる場合がございます。また、サイトに表示されているサムネイルと電子書籍の表紙画像が異なる場合がございます。予めご了承下さい。
  • 対応デバイスに記載されていない端末は、購入できても読書はできません。ご注意下さい。
  • Android OS 5.0以上でebiReaderをご利用のお客様は、サイトの表記でAndroidが利用可能端末となっていても一部のリフロー書籍が読書できません。ご了承下さい。