交渉術

704円 (税別)

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外交官として北方領土交渉の第一線で活躍した著者が、人間の本性を知り尽くしたインテリジェンスの技法を明かす。「私が体験したハニートラップ」「酒は人間の本性を暴く」「賢いワイロの渡し方」「上司と部下の危険な関係」…。スパイがカネやセックスをどう利用するか。外務省・松尾事件や小渕とプーチンの真剣勝負。ビジネスマンのための実用書としても役に立つ、第一級の教科書。その“実用篇”ともいえる「東日本大震災と交渉術」の一章をあらたに書き下ろした増補版!

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外交官として北方領土交渉の第一線で活躍した著者が、人間の本性を知り尽くしたインテリジェンスの技法を明かす。「私が体験したハニートラップ」「酒は人間の本性を暴く」「賢いワイロの渡し方」「上司と部下の危険な関係」…。スパイがカネやセックスをどう利用するか。外務省・松尾事件や小渕とプーチンの真剣勝負。ビジネスマンのための実用書としても役に立つ、第一級の教科書。その“実用篇”ともいえる「東日本大震災と交渉術」の一章をあらたに書き下ろした増補版!

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1998年11月、モスクワに向かう政府専用機――空飛ぶ「奥の院」の総理執務室。外務省のロシア専門官、佐藤優による小渕恵三総理へのロシア情勢レクチャーは1時間を超えていた。小渕総理は専用機に乗り込むなり部屋着に着替えて、佐藤の説明に聞き入っていた。半年前の4月に静岡県の川奈で行われたエリツィン大統領との会談で橋本龍太郎総理は北方領土返還交渉に関する、ある提案を行った。佐藤優が素案を用意した提案だが、外交機密として詳細は明らかにされていない。小渕のモスクワ訪問の目的は、その川奈提案に対する回答で、佐藤の機内レクチャーは想定される5つの回答に対する対応をシミュレートすることにあった。説明をほぼ終わろうとした時、小渕総理が質問をした――。佐藤優は『交渉術』に、その時のことをこう書いています。〈「橋本(龍太郎)さんは、エリツィンと三回キスをしたが、あれはどういう風にするんだ」「まず、右の頬にキス、次に左の頬、最後に唇の中央にキスをします」「話だけじゃわからねえな。ちょっとやってみてくれ」そこで、私と鈴木(宗男)氏がキスの実演をした。小渕氏はそれでは納得しない。そこで、鈴木氏と私はもう一度実演した。「おい、俺と試してみよう」と小渕氏は言った。私は小渕氏と三度、ロシア風のキスをした。この挨拶は、ロシア人と信頼関係を構築する上でとても有益だ。小渕氏は、エリツィン大統領と三回キスをした。すべては北方領土返還への環境を整備するためなのである。男同士のキスもインテリジェンス交渉術の一部なのだ〉政府専用機の機中で、大真面目にロシア風キスの練習をする総理大臣。仰天すべき秘話なのですが、インテリジェンスの世界の当たり前の風景としてさりげなく描かれています。
本書『交渉術』著者の佐藤優が、先の「ロシア風キス」の実演者として登場していた鈴木宗男衆議院議員の汚職事件に関連した背任容疑で東京地検特捜部によって逮捕されたのは2002年5月14日。以来佐藤優は2003年10月に保釈されるまでの512日間を東京小菅の東京拘置所の独房に拘留されました。そして2009年7月に懲役2年6ヶ月、執行猶予4年の判決が確定、外務省失職に至ったわけですが、それまでに佐藤優はノンキャリアながら外務省内の「ロシア・スクール」(スクールとはもともと「学派」を意味する言葉で、そこからロシア問題に精通するグループといった意味あいで使われている)の専門家として橋本龍太郎、森喜朗、小渕恵三の三総理の対ロシア外交で大きな役割を果たしています。対ロシアのインテリジェンス活動の経験と、そこから導き出されたナレッジ(知識・法則・鉄則)をまとめたのが、本書です。著者によれば、インテリジェンスの世界とは、国家の利益のためには何でもありの世界です。ですから、そこでの出来事は、掛け値なしに面白いといっても過言ではありません。交渉術の実用書として、交渉に勝つ、あるいは負けないためのノウハウがふんだんに盛り込まれています。また、必要があればオンナの世話までするというのですから、それこそ何でもあり――です。生き馬の目を抜くかのような謀略、陰謀渦巻くインテリジェンスの世界を垣間見る読みものとしても一級品です。当事者しか知り得ない数々の秘話は北方領土交渉の記録として貴重なものとなっています。ですから、どういうアプローチをしても楽しめる本なのですが、筆者はひとつだけ気をつけてほしいと、あとがきにこう書いています。〈読者に注意していただきたいのは、本書が基本的に失敗についての記録であるということだ。それだから、この内容を額面通りに実施すると必ず失敗する。外交やインテリジェンスの世界では、すべてが結果責任だ。結果から見るならば、私は大失敗をしでかした官僚である。それも仕事に失敗して左遷されるとか、クビになるというレベルではなく、「鬼の特捜」(東京地方検察庁特別捜査部)に逮捕、起訴され、「小菅ヒルズ」(東京拘置所)の独房に五百十二日間暮らすという結果をもたらした。まず、「佐藤優のようにならないためには、どうすればよいのか」という観点から本書を読んでほしい〉政府間交渉、外交戦争の表舞台も裏舞台も知り尽くし、逮捕・有罪確定という修羅場も経験して、いまや独自の視点で時代を斬る論客として凄みの増した佐藤優が裸になって書いた、外務官僚としての総括の書です。(2012/11/9)
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