書籍の詳細

◆ヒット曲を分析したら現代社会が見えてきたマキタスポーツ氏は芸人でありながら、10年以上にわたりバンド「マキタ学級」を率いて音楽活動をしてきた。その中でカノン進行、J-POP頻出ワード(「ツバサ」「サクラ」「トビラ」「キセキ」)、楽曲構成など、「ヒット曲に共通する要素」に気づき、それらの要素を分析・分解し、『十年目のプロポーズ』という曲を発表したところ、配信チャートでスマッシュヒット。その流れと同一線上にある「作詞作曲モノマネ」というネタでも各メディアから注目を浴びることとなる。もともと構造分析フェチであったマキタ氏は、本書で「アイドルとは終わりを愛でる芸能である」「『トイレの神様』理論」「ビジュアル系とはビジネスモデルである」「『鰻の甕』理論」など、数々のロジックでヒット曲の謎を解き明かしている。そして、最終的に行きついた「すべてのJ-POPはパクリである」という結論とは?本書は芸人による音楽評論本でありながら、現代社会における「オリジナリティー」とは何かなどを考えさせる現代社会批評の書ともなっている。

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すべてのJ-POPはパクリであるのレビュー一覧

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  • 昨今の日本の音楽ヒットチャートの上位をなんとなく塗り分けるとすれば大体3~4色くらいでしょうか。1990年代のヒットチャートの、ある種のごった煮感がとても懐かしいです。日本の音楽業界が一番勢いを持っていたのが前述の時期であったということが、本書ではとても興味深いデータとともに示されています。オリコンの集計が始まった1968年から2013年まで、のべ258曲のミリオンセラー作品があるそうです。さて、そのうち90年代のミリオンセラー作品は一体いくつあるでしょうか。目から鱗が落ちました。詳しくは本作『すべてのJ-POPはパクリである』をお読みくださいませ。
    ヒット曲に多く見られる「パッヘルベルのカノン」のコード進行に関する記載はとても説得力があります。洋の東西を問わずそのメロディーは人々を魅了するのだと思います。「A Whiter Shade of Pale」という曲があります。なんのこっちゃよくわからない人もいらっしゃるかもしれませんが、誰でも一度は聞いたことがあると思います。そういった、耳には残っているけどタイトルは知らない的な曲にはやはり「パッヘルベルのカノン」のコード進行が使われています。そしてプロコル・ハルムの曲を私はこれしか知りません。
    あとがきでは大瀧詠一氏とのエピソードに触れています。著者と大瀧詠一氏のカラミを見ることができないのがとても残念でなりません。「やっぱり届く人には届くんだ」という著者の言葉にいやらしさはまったくありません。マキタ氏の分析力と洞察力には脱帽です。
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    投稿日:2015年04月14日