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あなたは時と場所をわきまえた正しい日本語を使ってますか? 一言で人間関係をこわす日本語、かなり失礼な日本語、微妙に失敬な日本語、使うと笑われる日本語……読むほどにハッとする本!

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使ってはいけない日本語のレビュー一覧

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  • 日常生活から仕事の領域に至るまで、メールが果たす役割が大きくなっています。電話やファックスよりも、メールのほうが手っ取り早いし、記録に残るので「言った、言わない」のトラブルになることもありませんから、今ではあらゆる連絡事項、仕事上の依頼事項などもメールでやりとりされるのが普通のことになっています。この「メール社会」到来で「間違った日本語」にも新しい現象が発生しているようです。約300の誤用を徹底検討した『使ってはいけない日本語』(監修:宇野義方 著:日本語倶楽部)は、巻頭の一章で「一見正しいようだが、実は問題表現」の例として「ご覧いただけましたでしょうか」という言い方を取り上げています。〈メールを送っても、なかなか返事が返ってこないことがある。何らかの理由でメールが届かないこともあるし、相手のパソコンが故障中というケースもある。返事が遅いと、あらためて電話で確認する必要があるが、そんなとき「(メールを)ご覧いただけましたでしょうか」と尋ねる人がいる。つい使ってしまいがちな言葉だが、「いただく」は「もらう」の謙譲表現であり、自分を主にした言い方。メールを見るのは相手の行為なのだから、相手を主にした言い方、「くれる」の尊敬表現「くださる」を使って「ご覧くださいましたでしょうか」と言いたい。〉「メールをご覧いただけましたでしょうか」――相手に対する敬意をはらったこの表現のどこがおかしいんだと思った人は多いのではないでしょうか。まさに私自身、つい1週間ほど前にメールの中で使ってしまいました。もっと前に本書を読んでいればと思いましたが、後の祭りです。もっともそのメールを受け取った相手からはすぐに返事があり業務上の支障はなかったのですが、誤用を知られてしまい、恥ずかしい思いが残っています。それにしても「謙譲表現」と「尊敬表現」の使い分けなど、日本語についての知識の棚卸しをする必要性を痛感させられました。そのてがかりにしていただくための「使ってはいけない日本語」の一部を本書から抜き書きしてみます。(1) 目上の人から、「面倒をかけて悪かったね」などと声をかけられたとき、若い社員が「とんでもありません」と答えた。(2) 休暇中の社員に、取引先から電話がかかってきた。応対した社員が「○○はお休みをいただいております」と返事をした。(3) 新入社員が「課長、いま、いいですか」と話しかけた。(4) 部長からの指示をうけた新入社員が課長の席に来て「課長、部長がお呼びしています」と言った。(5)居酒屋や寿司屋などで、勘定を支払うとき、客が「お愛想(あいそ)してください」と言った。(6) 上司から仕事を依頼された若いスタッフが「はい、わかりました」と答えた。(7) 取引先の部長個人宛の封書に「○○殿」と書いた。――私たちの周囲でよく耳にする言葉ばかりですが、実はすべて使ってはいけない日本語です。どこがどう問題で、どうすれば使っていい日本語(より適切な表現)になるのか、お分かりになりますか。7例のうち使ってはいけない理由が一つも分からなかった人は、使ってはいけない日本語をそれと気づかないまま使っている可能性があります。日本人、特に若い世代の敬語表現の乱れは深刻で、4月から新社会人になった人は特に自らの日本語力を見直しする必要がありそうです。使ってはいけない日本語を例示、何故適切でないかをコンパクトに説明した上で、正しい日本語を紹介するという3点にポイントを絞る編集方針が徹底されていて、ためになって面白い本です。同じコンセプトの姉妹編『使ってはいけない英語』と併読されることをお薦めします。(2012/4/13)
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    投稿日:2012年04月13日