井伏鱒二

新潮社

700円 (税別)

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読みにくいのが難点かな?

続けて原爆書籍を。こちらも新潮文庫書籍版からのレビューです。
文学作品としての名作と評される逸品です。
基本的には「原作本」にあたる手記があり、それにもう二・三伝聞を付け加えたのがこの作品です。
生々しい被爆手記から起こされていて、文字通り「キノコ雲の下の世界」をつまびらかに描いています。
(正確には爆発が起こったあとから入市しているが)
展開は事後回想で、落ち着いた戦後の郊外(注)で話が繰り広げられてることになるので、実を言うと舞台が行ったり来たりと忙しなく、また文章表記が文学作品と言う事で正直昭和後期世代の自分でさえ注意しないと間違えそうな名称などもあって読み通すのに骨が折れる人は居るかも。
(注~舞台は単に「小畠」とだけ書かれてるが、昭和合併前の広島県神石郡の中心地小畠村)
そしてこの話、結末というモノがハッキリしないので、物語を追いたい人にとってもモヤッとしてしまうかも知れません。
そこを差し引いても、被爆下で立ち回った市民の記録は生々しく、伝承の価値は重いです。
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