サッチモ (3)

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最下位から4位まで浮上してきた浦安バンタムズだが、小川は今期限りで解任を言い渡されていた。広川は来期監督として、中堂コーチにあれこれ注文をつけてくるが、小川はおかまいなし。自分の信じる野球をするだけだった。中堂コーチもこれに従い、負けてもいい試合だったと気持ち良く球場を後にする。浦安バンタムズのホームでの最期の試合、相変らず全力を尽くして戦う小川にオーナーはやきもきするが、ファンはスタンドを埋め尽くし、開設以来の入場者記録を打ち立てた。その試合に、病状の思わしくない会長が訪れる。

立ち読み(13ページ)

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最下位から4位まで浮上してきた浦安バンタムズだが、小川は今期限りで解任を言い渡されていた。広川は来期監督として、中堂コーチにあれこれ注文をつけてくるが、小川はおかまいなし。自分の信じる野球をするだけだった。中堂コーチもこれに従い、負けてもいい試合だったと気持ち良く球場を後にする。浦安バンタムズのホームでの最期の試合、相変らず全力を尽くして戦う小川にオーナーはやきもきするが、ファンはスタンドを埋め尽くし、開設以来の入場者記録を打ち立てた。その試合に、病状の思わしくない会長が訪れる。

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書店員のレビュー

『サッチモ』は国民的マンガ『釣りバカ日誌』でお馴染み、やまさき十三と北見けんいちの黄金コンビが描いたプロ野球のちょっと変わった物語。主役はプレイヤーにあらず、監督です。元々スカウトとして全国を転々としていたバンタムズの小川部長は、ある日オーナーに呼び出されて、次の試合からの監督を命じられました。突然の監督就任なんて、夢のような話ですが、シーズン終了間際に最下位の責任を取らされた前監督の代わりとして、残り数試合のワンポイントを任されただけ。いわば、敗戦処理のはずだったのですが、意外にも小川には監督の才があって、ドタバタしながら翌年も続けることになります。このマンガを読んでいて面白いのは、試合に継ぐ試合の一本調子のストーリーではなく、プロ野球ならではの裏表もつぶさに描きこまれていることです。オーナー同士の談合を思わせるような会話やGMの腹黒い思惑、若きエースのスキャンダル等々。私が好きなシーンは、守護神・江波が自分の試合をいったん抜け出して、離婚した女房と暮らす息子の少年野球の試合に駆けつける場面です。主筋は小川監督の戦いぶりなのですが、結末に向かって目が離せなくなります。そして、「偉大なるサッチモ」の名曲「What a wonderful world」が流れてきそうなラストを迎えます。(2012/11/20)
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