書籍の詳細

満期で出所の模範囚。だれが呼んだか名は与太郎(よたろう)。娑婆に放たれ向かった先は、人生うずまく町の寄席。昭和最後の大名人・八雲(やくも)がムショで演った「死神」が忘れられず、生きる道は噺家と心に決めておりました。弟子など取らぬ八雲師匠。惚れて泣きつく与太郎やいかに……!?昭和元禄落語心中・与太郎放浪篇、いざ幕開け!!

総合評価
5.0 レビュー総数:6件
評価内訳
  • 0件
  • 0件
  • 0件
  • 0件

昭和元禄落語心中のレビュー一覧

絞込み条件
  • レビュアー絞込み
表示形式
  • 表示件数
  • 表示順
  • 落語に興味なくても引き込まれる面白さ!
    落語に興味は無いし、表紙の暗~い感じと、解説文の漢字の多さに人気作と知りながらも避けて来たのですが、なんの思し召しか友人数人に同じタイミングで薦められたので読んでみることにしたのです。
    これは・・・・・面白い!!!!納得の人気であります。
    まず1巻の主人公が表紙の暗い方ではなく、「ばかもの」の意味を持つあだ名をつけられた元チンピラ・与太郎(よたろう)。名前の通り明るく無鉄砲。
    そんな与太郎が人気落語家の八雲(やくも)に弟子入りするところからお話が始まります。
    この暗くて愛想の無い八雲師匠(イケオジ)がですね、また良くてですねぇー!
    いつの間にやら八雲師匠が主人公にシフトチェンジするのですが、憧れや僻みや友情や夢や恋や微かな愛を抱えた落語人生が愛おしいこと愛おしいこと。
    あとは表情や仕草、口調の描き方が上手く、「音」や「雰囲気」がリアルに感じられ文字が多い場面でも読みやすかったです。
    食わず嫌いしている方は是非!
    • 参考になった 6
    投稿日:2017年08月08日
  • 匿名希望
    作者の力量がすごい
    漫画のテーマとなる落語家を陰と陽、春風と北風の様な、
    落語界ではよくあるベタベタな対比なのですが、
    情念を絡めて今までに無いような作品に仕上げた作者の力量がすごいです。
    落語に興味があっても無くても引き込まれていくであろう作品です。
    • 参考になった 2
    投稿日:2016年10月03日
  • 匿名希望
    空前の落語ブーム
    いま、「落語家」の数は江戸時代以降最大の800人を超えたそうですね。芸人や声優、アナウンサーなど違う肩書きを持つ人も巻き込んで、新しいムーブメントが起きる前兆かもしれません。奇しくも寄席からお客を奪ったテレビコンテンツの衰退が、落語の世界に日が当たったきっかけになっています。演じる場所も寄席に限りません。
    でも、新しい人たちが沢山参入するからこそ、落語が辿ってきた道や日本の姿をちゃんと伝えていく必要性があることを
    作者の雲田先生は感じていたのではないかと思います。
    この作品ほど「人間がいなくなることが、芸や文化の消滅につながる」ことを真っ正面から描いた作品はほかにないと思います。落語に興味のない方にとっても、けして他人事ではないヒトの栄枯盛衰のドラマは胸をうつと思います。
    • 参考になった 7
    投稿日:2016年07月09日
  • 漫画だけにとどまらない面白さ
    題材が落語だけあって、この作品はアニメから入るのもありだと思います。
    もちろん漫画だけでも十分楽しめますよ!
    間の取り方、視線、表情、仕草。
    漫画なのに不思議と脳内で動画が再生されるのです。
    座ったままの小さな動きで世界を表現する力と、動かないのに動いているように見える絵の力は、どこか似ているのかもしれません。
    落語を知らなくても興味を持ってしまう魅力が、登場人物の個性からにじみ出ています。

    刑務所で落語を聞いた主人公。その世界に引き込まれた彼は出所するなり師匠の家へ上がりこみ押しかけ弟子に。
    弟子はとらないと言い張る師匠、人生が変わったとキラキラした目で語る墨入りの男。
    人と関わらないよう生きる師匠の落語に関わりたい弟子。
    美しい日本の言葉をご堪能ください。

    この作品のキーワードは
    古典芸能、落語、師匠と弟子、落語の生死、粋
    かな?
    • 参考になった 8
    投稿日:2016年02月07日
  • 匿名希望
    こんな漫画あったんだ
    絵が上手い、線が色っぽい、引き込まれる。
    現代の話だけど寄席、というある種閉じられた世界が
    とても豊かな表現で描かれてる。

    • 参考になった 3
    投稿日:2015年12月07日
  • 『ちはやふる』とか『ましろのおと』とか、最近は日本の古典芸能を題材に使う漫画が人気のようで。日本人の心に深く根付いているものの若者には縁が薄く、それがかえって新鮮に映るのかもしれません。そして同じように題材として落語を選んでいるこの作品。テレビや雑誌にも取り上げられて、『このマンガがすごい!』のオンナ編第2位にも選ばれるなど評判高く、読んでみるとそんな評価にもちょっと納得してしまいます。一般社会とかけ離れた世界に生きる人々が持っているであろう”情”の部分が色濃く出ていると言えばいいんでしょうか。ムショ帰りの主人公・与太郎はキュートだけどすねに傷もつ元やくざ。その与太郎の師匠となる冷徹な大名人・八雲は同期ですでに他界した助六の芸に思うところがある様子。そして助六の死後に八雲が引き取ったやんちゃ娘・小夏はその死の原因が八雲にあるとにらみ…。そんな人間模様が織りなす人情ストーリー。「真打に女はいない」と小夏にいわせてさりげなく時代を説明するなど、なかなか小粋でもあります。(2012/2/17)
    • 参考になった 19
    投稿日:2012年02月17日