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日本列島で群発する地震。その地震に誘発されて火山が噴火。次々に起きる天変地異に……小松左京のベストセラーをコミック化。新シリーズ登場。

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日本沈没のレビュー一覧

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  • 今年の夏、SFの巨匠・小松左京が亡くなりました。SFファンにとってはまさに巨星墜つ、という衝撃的なニュースでした。多作な小説家ですが、『日本沈没』は代表作として、あまねく知られています。さいとう・たかを率いるさいとう・プロが描いたコミカライズ版でも、小説の持つ細やかな設定や科学的な論拠が活きています。エキセントリックなタイトルに思われがちですが、地殻(大地)は海水に浮かぶ氷山のようにマントルに浮いていることを描写した場面などは、地上の生命がまさに奇跡的なバランスの元に生きていることが良くわかります。大地震や大噴火などのショッキングなシーンも登場しますが、この作品が面白いと思うのは、日本が無くなるという時に日本人を世界各国が、どのように受け入れるかを描いた場面です。1億1千万人という膨大な数の人間です。国連ではさまざまな案が出ますが、日本民族の行いとは無関係に自然災害によるものなのだから、という理由で温かい眼差しが向けられ始めます。読み終えて少し怖く思ったことは、祖国を去らなければならないという舞台設定が荒唐無稽でも空想の物語でもなくなってしまった、ということです。(2011/12/13)
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    投稿日:2011年12月13日