書籍の詳細

人間たちが羽を持った妖精同士を殺し合わせるキャットファイト道楽=闘鈴。この危険な賭けで父親の薬代を稼ごうとする少年と、彼をとりまく悲痛な現実。そして、逃れられない妄想。本作は2010年太田出版刊「マンガ・エロティクス・エフ」収録作を電子書籍化したものです。(28頁)

総合評価
5.0 レビュー総数:1件
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闘鈴のレビュー一覧

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    ネタバレあり
    少年の見た「妖精」
    短いページ数ながら、虚無感を感じさせるストーリーが秀逸。
    妖精を戦わせて日銭を稼ぐ父と子。花売りの幼馴染。
    どちらの姿にもまとわりつく「貧困」の姿。

    幻想世界の象徴である妖精が殺し合う姿が、現実の厳しさというものをより引き立たせています。
    少年が飼っている、ちっぽけな存在は、最後まであきらめません。
    でも、そんな小さな存在に、生活の全てを背負わせているというアンバランスさ。
    文学的な虚無感を漂わせる本作は、鬱屈とした現代に合わさって、えも言われない読後感を与えてくれるでしょう。
    お値段も100円以下と非常にリーズナブルなので、是非ともオススメしたいです。
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    投稿日:2015年07月02日