書籍の詳細

佑河樹里(ゆかわ・じゅり)は失業中の28歳。家では父・貴文(たかふみ)と兄・翼(つばさ)、じいさん三代のダメ男がヒマを持て余している。ある日、甥・真(まこと)が翼とともに誘拐される。身の代金を渡す期限に間に合わなくなった時、じいさんは佑河家に代々伝わるという「止界術」を使い、世界を“止めた”。だがあり得ないことに、救出に向かった先で樹里たちは自分たち以外の“動く”人間に襲撃される。そしてパニックの中、異形の存在「管理人」が現れ…。

総合評価
3.5 レビュー総数:5件
評価内訳

刻刻のレビュー一覧

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  • ネタバレあり
    時が止まった世界で日常を取り戻す為に繰り広げられるバトル
    自分の職探しに家族の引きこもり等悩みはそれなりにあるものの平凡な毎日を過ごしていた主人公がとある誘拐事件に巻き込まれたことにより祖父が持つ不思議な石の力を使い、時の止まった「止界」と呼ばれる世界に入り込む。
    しかし不思議な石を持つ自分たちしか入れないはずの止界に何故か誘拐事件の首謀者たちも入り込んでいて彼らの本当の目的は・・?という始まり方に惹かれました。
    「止界」やその番人のような存在の「カヌリニ」等独特の世界観はもちろんですが、
    登場人物(特に主人公周辺)が性格に一癖も二癖あり、なかなか計画通りに事が進まない感じが面白いです。
    ただ、独特な世界観と設定なのに最終的にはただの特殊バトルもののような印象しか残らなかったのであまり高評価にはしませんでした。
    また、止界で壊した物やスーパーで拝借(というか万引き)した物が現実世界で迷惑をかけないか心配する描写をわざわざ入れる割にはラスト辺りでほいほい子供を二人も連れて帰った上、うち一人を自分の子として育てているのは違和感があり、そういった部分に作中で少しでも触れるのであればもう少し納得のいく落としどころを用意してほしかったと感じました。
    ラストについても作中名前だけ出てきた止界世界の祖のような人物に関わるチートキャラを急に出して全て解決!という感じで何だか拍子抜けでした。
    • 参考になった 1
    投稿日:2017年06月19日
  • 刻刻
    時間の止まった世界「止界」の中で、動き、生きることのできる者たち。特殊な力を持った二つの家系と「異形」の戦いが始まる--。花沢健吾氏、伊坂幸太郎氏、岩明均氏も絶賛の、異世界バトルアクション。息をつかせぬ展開、圧倒的な画力とイメージ。読むと時が止まりますよ、マジで!
    投稿日:2015年08月28日
  • ユニークなのに王道
    時間の止まった世界に出入りする力を受け継ぐ一族と、その力を手に入れようとする組織の攻防、というストーリーですが、主人公側が普通の家族のため緊迫した展開の中でも何故かほのぼの感を感じてしまいます。
    「止界」の中で動けるのは、主人公一家と敵対グループのみ、という特異な状況下で物語は進んでいきますが、物語全体が実に上手く構成されています。
    ラスボス倒したらもうページが無い的な作品も多い中、丁寧な終わらせ方にも好感が持て、読後感の良い作品でした。
    • 参考になった 3
    投稿日:2014年11月02日
  • 刻刻
    自分たち以外の森羅万象が静止した「止界」という舞台。 それを守る「管理人」や、止界術を狙う宗教団体……。 サスペンスフルな設定と精緻に描きこまれた画が、多くの人に「続きが気になって止められない!」と言わしめた作品です。 でもハラハラドキドキだけが、この漫画の売りじゃありません。 死ぬか生きるかギリギリの状況なのに、グダグダと言い争い本音を垂れ流す登場人物たちは、人間のリアルを感じさせてくれると同時に、不思議なオフビート感も加味しています。こだわりがたっぷり詰まった作者・堀尾氏のデビュー作。もうちょっと原稿が早ければ文句なし!
    投稿日:2012年07月20日
  • 表紙を見て何が描いてあるのかさっぱりわかりませんでした。さらにページをめくって数ページ読んでも何が何やらわからない。こりゃとんだ一杯食わせもんか、と思っていたら…、さすがマンガ大賞ノミネート作だけのことはあります。ストーリーが進む中での静から動、動から静への転換があまりにも劇的で息を飲んでしまいましたよ。失業中の佑河樹里と父・貴文と兄・翼、そしてじいさん。序盤はこの家族のちょっといや~な日常でスタート。そこに甥・真が加わり、ある事件が起こります。そして佑河家に代々伝わる術の使い手であるじいさんは、その危機から脱すため力を使うのですが、ここでの間のタメが実に見事。一瞬何が起こったのかよくわからない、とはまさにこのこと。そして表紙に描かれていた異形の存在・管理人の出現。このあたり、人がたくさん出てきてよくわからなくなってきた場面でしたが、そこにピシッと楔を入れられた感じ。止まった時の中が舞台だけに、このメリハリのつけ方は効いたなあ。これで序盤(現時点)ですからね。今後もまだまだ目を釘付けにしてくれそうです。(2011/10/28)
    • 参考になった 0
    投稿日:2011年10月21日