【割引版】なでしこ力 さあ、一緒に世界一になろう!

佐々木則夫

講談社/文芸

ジャンル:エッセイ

1000円700円 (税別)

2018/06/21まで割引中

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eBookJapan発売日:2011年09月16日

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2011年は「なでしこジャパン」の年だ。7月にドイツで開催されたワールドカップで初優勝、8月には東日本大地震に打ちのめされた日本人に勇気を与え、爽やかな感動を与えたとして国民栄誉賞、そして9月にアジア最終予選を無敗で勝ち抜きロンドンオリンピック出場を決定。本書『なでしこ力(ぢから)』は、そのなでしこジャパンを率いる佐々木則夫監督が2006年になでしこジャパンのコーチに就任して以来、なでしこ達とともに戦ってきたサッカー戦記です。2007年に監督に昇格して最初の公式大会となる東アジア女子選手権(中国・重慶、2008年)で初優勝。日本女子代表チームとして初めての国際大会優勝を経験したなでしこジャパンはその後、2008年の北京オリンピックでベスト4、2010年5月、ワールドカップ予選を兼ねたアジアカップ(中国・成都)で、オーストラリアに敗れて優勝は逃したものの、ワールドカップへの出場権を獲得、そして2010年11月のアジア大会(中国・広州)で優勝をとげるまでの軌跡を佐々木監督自身の目で描く「なでしこジャパン」の物語――「なでしこ」はいかにして世界から賞賛されるまでになったのか。ここに至るまでのなでしこ達の苦闘、努力の数々は、どれをとっても興味深いのですが、なでしこ力を最もよく示している「いい話」を紹介しておきましょう。〈試合終了の笛が鳴ると、ピッチにへたり込んだ選手の数は、なでしこジャパンのほうが多かった。彼女たちは、信頼しあう仲間とともに、自分を信じて全力を出し尽くしたのだった。(中略)試合後。同点弾を決めた近賀がインタビューを受けた。「苦しい時は、これを見て頑張ろうと思って」広げた手のひらには、マジックで大きく、ある二文字が書かれていた。国際電話で励ましの言葉をくれた守り神「山郷」の名だった〉北京オリンピックベスト4への道を切り開いた同点弾は、初戦で自らのクリアミスによって計算していた勝ち点3を失ってしまったと責任を感じていた近賀選手がたたき出した。その近賀選手が手のひらに書き込んで苦しい時にはその名を見たという「山郷」は長年なでしこのゴールを守ってきたベテランキーパー。選手枠の少ないオリンピックではバックアップメンバーに回り、日本にあってピッチ外で仲間の一人としてともに戦っていた。仲間が心を一つにして戦う――当たり前のこととしてよく言われるが、実践することは簡単に言うほどやさしくはない。激しくポジションを争っている同士でもある選手達が心を一つにして共通の目標に向かって進んでいく。ここになでしこジャパンの強さの源があるわけですが、それは一朝一夕にしてできあがったものではありません。日々の細やかな観察に基づくチームづくりの過程ではぐくまれてきたものです。選手がミーティングに遅刻して来たとき、佐々木監督はその理由を問いません。逆に遅刻せずに集まっていた他の選手に語りかけるそうです。「どうして、話し込んでいて招集の声が耳に入らなかった仲間に対して、ちゃんと聞こえたものが声をかけてあげなかったのか――」ビジネス書、人間関係の指南書としても示唆に富んだ本になっています。(2011/9/22)
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