書籍の詳細

貴族ウィリアム・ジョーンズはかつての家庭教師、ケリー・ストウナーを久方ぶりに訪ねた。そこで眼鏡をかけた聡明なメイド、エマと出会い、徐々にふたりは惹かれ合う……ヴィクトリア朝の英国ロンドンを舞台に、伝統と革新のブリティッシュロマンスが始まる!

総合評価
5.0 レビュー総数:4件
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エマのレビュー一覧

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  • とてもマジメなメイド物
    メイド物は数あれど、本作はマジメに時代考証して英国での実際の「メイド」とそれを雇う貴族や金持ちなどの「上流階級」の世界をしっかり描いた作品。森薫の緻密な作画も素晴らしい。あぁ、本当のメイドとはこのような仕事・生活だったんだとか、メイドと一口にいっても様々な区分・役割分担があったんだとか、そのメイドを雇う側の上流階級の暮らしはどのようなものだったのかとか、それらが産業革命に連れてどのように変化していったのかとか、実に丁寧に描かれている。
    巻末の森薫さんのオマケ漫画がまた秀逸で、その丁寧な美しい描き込みが実は作者の趣味全開なのだとか、裏話満載。好きだからこその背景知識と描き込み量なのだろう。
    ストーリーとしては上流階級の男性と労働者階級でメイドの女性の恋物語で、当時からしばしば小説で描かれるほどメジャーな題材のようだが、圧倒的な作画力と時代考証のおかげか、グイグイ当時の世界に惹き込まれる。
    全10巻で、実は7巻で一度メインのストーリーは大団円を迎えて完結する。しかしその後3巻にも渡って番外編が続き、これがまたどれも面白い。一応「番外編」なので、本編に登場するどこかの部分の裏話・・・なのだが、良くもまぁ本編で一瞬出ただけの場面をここまで話を膨らませるな~という話もいくつも。番外編を読んでからついつい本編のその場面を探して読み直してしまったりする。例えば「夢の水晶宮」とか「三人の歌手」とか。時代考証と作画力だけではない、森薫さんのストーリーテラーとしての力を見せつけられる。
    最終10巻の一番最後のパーティーの場面なんかは美しすぎて、自分も最高に幸せな気分になる。
    • 参考になった 6
    投稿日:2016年12月17日
  • 匿名希望
    はじめてハマった漫画
    英国の貴族とメイドの恋物語。その設定だけでもうときめかざるを得ない!
    身分違いの恋愛。そこから生まれる試練や苦難を、作者森薫さんの趣味全開な、丁寧で美しい画で描かれ、1ページ1ページドキドキハラハラしながら見続けられます!
    作者さんが本当に楽しんで作られてるというのがすぐに分かる、こだわり満載の作品!
    • 参考になった 2
    投稿日:2016年03月23日
  • 匿名希望
    はじめてハマった漫画
    表紙をみてはじめて買った漫画です。その頃秋葉文化が世に浸透しはじめて、メイドさん萌えとかいわれてたときです。そういうのは嫌いだったのですが
    なんか、昔の英国風の控えめで上品で寡黙な主人公に心ひかれました。
    内容もいい意味で恋愛漫画の原点を見ているようでドキドキして読めます。また、作者の森薫さんの画力が巻を追うごとに増していくのも非常に魅力的です。1巻の絵もすっきりとしていてすきなのですが最終巻になる頃は驚きの変化です。
     主人公だけではなく、出てくるキャラクター一人一人のエピソードを妄想するほど引き込まれる漫画です。おすすめです。
    • 参考になった 1
    投稿日:2016年03月23日
  • 2005年にアニメ化され、同年、文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞した階級社会を生きる人々の物語。1890年代のイギリスが舞台です。隠遁生活を送っている婦人の下でメイドとして暮らす主人公、エマ。ある日婦人の元へ訪れた裕福な貿易商の長男、ウィリアムに見初められ、彼の強いアプローチに次第に心惹かれていきます。しかしそれを時代の風潮が許してくれません。二人の間に立ち塞がったのは身分という見えない壁。叶わぬ恋だと痛感したエマはついに……。物語の最初は淡々と当時の暮らしや人々の生活が描かれているのですが、二人の恋が動きだすにつれて物語も加速していきます。厳格な上流社会に生きる者と、メイドとして彼等に使える立場の者…。当時はそういうしがらみに囚われて想いがかなわなかった人たちもたくさんいたんだろうなと思います。それでも絆を強く持とうとする二人の姿はとてもうらやましいと思いました。当時の洋服や小物なども細かく書き込まれており、絵を見るだけでも楽しめる作品です。
    • 参考になった 8
    投稿日:2014年06月20日