襲名犯

竹吉優輔

講談社/文芸

ジャンル:ミステリー

720円 (税別)

8ポイント獲得(1%)

  • カゴに追加

eBookJapan発売日:2015年09月11日

平均評価(4.0 レビューを見る
平均評価(4.0 レビューを見る

襲名犯の内容

シリーズ書籍一覧 1冊を配信中

襲名犯の詳細

ユーザーのレビュー

一覧を見る

(4.0)

投稿日:2016年04月22日

襲名犯

 事故死した双子の兄の身代わりとして同じ家に養子に出された南條仁。だが、兄の死はただの事故死ではなかった。兄を車で轢いたのは、故意か偶然か街を恐怖のどん底に陥れていたブージャムと呼ばれる連続殺人鬼だった。兄を轢き殺したことがきっかけでブージャムは逮捕され、その14年後、死刑に処された。
 義理の親は既に亡くなっていたが仁はその街に残り図書館で司書として勤める日々を送っていた。そんな折り、”ブージャム”を襲名した殺人鬼が現れる。襲名犯の出現に落ち着きをなくし怯える街。兄とブージャムとの因縁。自分には関わりの無い事件だと思いながらも襲名犯の連続殺人に神経をすり減らす仁。ある“形”にこだわり殺人を行う襲名犯。様々なピースが仁を事件の渦中に追い込んでいく。
 否応なく追い込まれていく運命と闘う仁。しかし、一本調子で闘う意志を固めたわけではない。ブージャムがかつて居た、そしてその襲名犯のいる街から逃げようともした。仁は自分の意志でこの街に来たわけではない。だが、間違いなく仁という人間を育んでくれた街。その街が危機に瀕している。街を救えるのは事件の渦中にいる自分のみという自覚と決意が仁を奮い立たせる。この作品の最高潮はこのシーンだろう。
 この作品を読んでいる間、惹起されるイメージが流される血液以外、モノトーンだった。こんな経験は初めてで、それは文体によるのか表現によるのかストーリーの落とす陰のせいなのかよく分からない不思議な感覚だった。けれども、様々なシーンを思い返す度に少しずつ色が付いてくる、とても興味深い作品だった。
  • 参考になった 3

オススメ特集

一覧を見る

コンテンツについて

  • この商品は紙書籍ではありません。すぐにご覧いただける電子書籍です。
  • デジタルコンテンツのため、商品の性質上、返品できません。
  • 紙書籍とは内容が異なる場合がございます。また、サイトに表示されているサムネイルと電子書籍の表紙画像が異なる場合がございます。予めご了承下さい。
  • 対応デバイスに記載されていない端末は、購入できても読書はできません。ご注意下さい。
  • Android OS 5.0以上でebiReaderをご利用のお客様は、サイトの表記でAndroidが利用可能端末となっていても一部のリフロー書籍が読書できません。ご了承下さい。