書籍の詳細

走馬灯株式会社。それは、自分の視点で記録された人生を観ることができる、不思議な会社。妻と子を失った男性、集団自殺希望の若者3人組、様々な人々が迷いこみDVDを観始めると、そこには、今まで知らなかった過去の真実、心の奥底にしまいこんだはずの秘密が。全てを観た後、彼らは…?新鋭漫画家が贈る極上ミステリー。

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走馬灯株式会社のレビュー一覧

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  • これは面白いです。はじめは、そのタイトルから、死に瀕した人たちが人生を振り返りその生涯にそれぞれの意味を見出す……ような人間ドラマかと思い興味をひかれて読み始めたのですが、そんなエピソードの回を含みつつも基本はミステリー。あの名作TVドラマ「世にも奇妙な物語」テイストです。走馬灯株式会社というところには、生まれた瞬間から現在まで、すべての時間が映像で保管されているという設定で、そこを訪れる登場人物たちは、忘れてしまった出来事や知らなかった過去という真実を突き付けられる……というのがエピソードの軸です。人の記憶はあいまいで、自分の都合のいいように歪曲されているものが結構多いといわれています。きっと自分にもそういうことがあるんだろうと読者にも思わせ、ある種の恐怖感を与えてくるのが見事ですよね。まるで、他人の人生のすべてをのぞき見ているような、悪趣味な(笑)趣向もありますが、そんな異次元体験ができるのも漫画ならではです。ただ、エピソードには身につまされるものもあって、あらためて自分の人生を省みるきっかけになりうる漫画でもあると思いました。……もしも、この走馬灯株式会社が実在したら? 私は忘れたいことがいっぱいあるので行くことはありません。
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    投稿日:2011年05月17日