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漫画家1本で生きいこう!一念発起して会社をやめたはいいけれど、連載するはずだった雑誌は休刊。勢いで東京に出てはみたが……。

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おのぼり物語のレビュー一覧

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  • このマンガの主人公が、身近にいる人とあまりにも何もかもがそっくりなので、笑いながら読み始めました。書名のとおり、「このマンガは漫画家志望のある青年が、東京へ出て、右往左往する物語」なのです。エッセイ風4コマ形式ですが、著者のあとがきマンガを読む限り、フィクション交じりだそうです。でも、描かれている内容は、希望に胸膨らませて田舎から東京に出てくる若者に普遍的なものです。それは、未知なる環境への戸惑いと孤独感、そして夢とは裏腹の将来に対しての不安感です。主人公の場合、三十路に差し掛かっているのにマンガの仕事がないという背景から、勝負に出ている切迫した状況だと思うのです。ですが、どんな状況でも絶えずニコニコとしていて、それは「いかなる時も人生は楽しまなくてはならぬ」というポリシーの表れのようです。後半、父が病に臥してからの切ない展開には、さすがにニコニコ顏も減りますが…。青春や人生を考えさせられる、素敵な1冊です。(2011.6.5)
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    投稿日:2011年06月14日