書籍の詳細

「カッコよくなければホンダではない」秘蔵の未発表ホンダ・デザイン画150点以上を世界初公開!!『ホンダ・デザイン』第一弾は、黎明期からバイクブームの頂点80年代半ばまで、名車のデザイン画約230点掲載。掲載デザイン画:ホンダ・ドリームCB750FOUR、CB400FOUR、GL1000、ロードパル、CBX、XL250S、CB750F/CB900F、VT250F他、名車45台以上※本書は、日本語と英語を併記しています。

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Honda DESIGN Motorcycleのレビュー一覧

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  • 「日本の機械工業は諸外国に全部負けているけれども、自分はオートバイの製造を天職と思い、こればかりは諸外国に劣らぬ絶対に美しい姿で実現したい。必ず実現したいと思っている」――第2次世界大戦後の焼け跡が残る1948年(昭和23年)9月、「本田技研工業株式会社」が設立されました。それから4年が経過した1952年に本田宗一郎が書いた一文です。奇しくもホンダ設立の翌月に生まれホンダと同い歳だという作家の戸井十月さんは、本書『Honda DESIGN Motorcycle Part1 1957~1984』巻頭に「兵(つわもの)たちの武勇伝」と題する文章を寄せて、本田宗一郎の“美しさ”へのこだわりをこう指摘しています。〈ただオートバイをつくるというのではない。「諸外国に劣らぬ絶対に美しい姿で実現したい」というのだ。いまから57年前にこういうことを書くのが本田宗一郎という人だった。敗戦後の焼け野原にようやく草が生え始めて7年、日本国憲法が施行されて、まだ5年の時である〉本田宗一郎の一文はこう締めくくられているそうです。「この意味から、現代の卓越した技術者は、優れた技術者であると同時に秀でた芸術家でなければならない。科学者の知恵と芸術家の感覚とをあわせ持たなければならない」戸井十月さんが続けます。〈これらの短いフレーズの中に、誕生から現在にまで至るホンダの挑戦と探求の精神(スピリット)、さらには、技術を裸のままでは放り出すことはしないという矜持(プライド)が凝縮されている。そう、美しくなければ、カッコよくなければホンダではないのである。技術と美は分けられるものではなく、科学者の知恵と芸術家の感覚を併せ持たなければ良いモノをつくることはできないと本田宗一郎は信じていたし、その点についてブレることは一切なかった〉このような精神(スピリット)と矜持(プライド)から生まれた、数々の美しい形(フォルム)のことをHONDA DESIGNと呼んで、その原点となったデザイン画を集積・編纂したのが本書です。「1958ホンダスーパーカブC100」「1967ホンダモンキー」に始まり、「1984ホンダNS250R/F」に至るホンダフォルムの粋が連なる本書は文字通り、「美しくなければ本じゃない」を実践したこだわりの編集力とそれを忠実に再現した画像フォーマットによる電子書籍化の成果といっていいでしょう。アップル創始者スティーブ・ジョブスの評伝『スティーブ・ジョブス』(上下2巻、講談社刊)が発売から1週間足らずで85万部を突破して2011年出版界最大の話題となっています。イーブックジャパンでも今日11月4日に第1巻が発売されました。10月6日に死去した直後の世界同時発売ということもあって関心を集めているのでしょうが、多くの読者を魅了してやまない、この創造型経営者のモノづくりの思想は、実は本田宗一郎が半世紀前に考え、実践したモノづくり――精神(スピリット)と矜持(プライド)に重なります。本田宗一郎とスティーブ・ジョブス――両者の“美しさ”に対する徹底した姿勢、妥協しないスピリットとプライドは見事なまでに重なります。そう、時代を超えて共鳴しているかのようです。(2011/11/4)
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    投稿日:2011年11月04日