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山は巨大な密室だ!山岳ガイド・高遠静(たかとお・しずか)が真実に迫る――。【神の山マチャプチャレ】ヒマラヤ山脈で『神の山』として登頂を禁じられたマチャプチャレに、登山家ジアンは初登頂し、一躍時の人となる。しかし、同じ時期にマチャプチャレを目指したモーリスは消息不明に。二人の間に何があったのか?それとも……。前人未到の地で露(あらわ)になる極限の人間心理と真実とは?

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しずかの山のレビュー一覧

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  • 富士山への弾丸登山が問題になっています。これから夏季シーズンのピークに向けて、山岳事故は起きてほしくないですね。『しずかの山』(漫画:松本剛 原作:愛英史)は、ヒマラヤ登山への拠点として有名なナムチェ・バザールの登山ガイド・高遠静が主人公のサスペンスタッチの山岳コミックです。物語はヒマラヤの名峰を舞台に三部構成になっているのですが、特に惹かれたのが2番めの話「真実の山◆アンナプルナ」です。過去のアンナプルナ初登頂の真偽を検証するための若きアルピニストの話なのですが、名クライマーだった高遠静の知られざる過去を織り交ぜた展開とあまりにも過酷な登山に目が離せなくなります。神々しいばかりの壮大な自然を舞台に、極限状態に置かれたアルピニストたちのヒューマンドラマに手に汗握らせ、読了後にはカタルシスが押し寄せます。蛇足ですが、実験的な手法で描かれた猛吹雪や雪崩の圧倒的なシーンは、山への畏れを十二分に感じさせるばかりです。(2014/6/27)
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    投稿日:2014年06月27日