書籍の詳細

平凡で幸せな家族と暮らす私。しかし、ある日突然、夫の会社が倒産したことから、一家総出で風変わりなアルバイトをすることになって――。本当のゆとりある人生とは…?戸田誠二の女性をみつめる短編集!!収録作品:Life/1900/猫/ミーム/見知らぬ女/片づけろ/サッフォーの末裔/帰る

総合評価
4.0 レビュー総数:2件
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WOMANのレビュー一覧

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  • 日常のようでいて、そこから少し外れた日々
    日常のようでいて、そこから少し外れた日々を描くのがうまい作家だと思う。
    この短編集は、女性を主人公として、女性が向き合うであろうさまざまな人生の何かを描いている。
    そういうテーマだけであれば珍しくないとも思うのだが、時折、鋭いナイフのようにこちらの気持ちに切り込んでくるコマがある。そういう描写が本当にうまいと思う。

    彼の作品を読むと、自分の日常が、ただの切り貼りされた平凡ではなく、それなりにひとつしかないパッチワークなのだ、ということに改めて気づかされたりする。
    そして、当たり前に近くにあるものの当たり前さについて、改めて考えたり、感謝したりするきっかけになったり…するかもしれない、とも思う(人にもよると思いますが)。

    憂鬱で何もしたくないような日にも、あまり押しつけがましくなく読めて、それでもこちらの心のどこかに何かを残してゆく、そういう作品集です。
    • 参考になった 1
    投稿日:2015年10月28日
  • いろんなデバイスが続々と登場して、快適に電子書籍が読める環境が整いつつあります。ここ100年ばかりの間に、劇的に文明は進歩しました。PCやケータイどころか家電製品もなくて、交通手段も限られた100年前の生活なんて、もはや想像すらできないですね。戸田誠二の短編集『WOMAN』の中に収められた「1900」は、主人の会社が倒産したために、家族全員でアルバイトとして1900年の生活をするというお話。炊事や洗濯に掃除…文明の利器が使えないとなると、考えただけでも大変です。でも、不便だから幸せではないのかというと、必ずしもそうではないような気がします。この本の話に登場する主人公は、タイトルどおり女性ばかりです。何気ない日常生活を通して、人の幸せといったものを描いています。ちょっとお疲れ気味のようなときに、ぜひお読みください。 もちろん、男性にもおすすめです。(2011.3.6)
    • 参考になった 0
    投稿日:2011年03月15日