書籍の詳細

新米医師の三郎は、札幌のススキノ繁華街で1人の男と出会った。かつて大学病院でその有能さから将来を嘱望されながらも突然姿を消した、国分徹郎が帰ってきたのだ。2年前に身を引いたある事情と再び向き合う国分の姿に、三郎は壮烈なる医師の生き様を見ることとなる。新宿の裏町に小さな診療所を構え、街の住人から「熊先生」と慕われる国分の過去を描く序章「雪の終わり」ほか、心震わせるヒューマンドラマ全9編を収録。

総合評価
5.0 レビュー総数:1件
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Dr.クマひげのレビュー一覧

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  • 喪われる命にこそ
    前回に続いて医師漫画(^_^;)。
    JINと打って変わって大筋のスケールは身近ですが、話の深さは劣りません。
    野に下った(上京はしてますが(^^ゞ)凄腕外科医と見習い医、一見やくざな刑事のトリオが織りなす(新宿だけど(^^ゞ)下町物語です。

    この漫画が読み応えがあるのは、名医にも救えない命があると言う事。
    ソレを割り切ったり看過するのではなく正面から受け止めていくところです。
    第1話は末期癌の親友を患者ではなく友として繁華街に連れ看取り、最終回もハッピーエンドで終わると思いきや、医師の無力感を叩きつけています。

    一方で医術が出てこない(あるいは傍筋で終わる)話もあるけどソレで人が立ち直っていくという話の多さです。
    医術は治して当たり前ではなく、命の営みに向き合う仕事だと描いてます。

    「死んじまった人間を見る坊主のほうがずっとずっと楽なんだ!」(第1話)
    世間のヒトがみんな『坊主』に収まって知ったかぶりすることの多い現代に、この台詞が全編脈々と描かれます。
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    投稿日:2016年03月30日