書籍の詳細

ついに1勝をもぎとった栄一(えいいち)。だが、家族からは認められず、「いつボクシングやめるの?」と冷たい言葉。一方、イメージ一新をねらう歌手のカオリは、オリジナル曲のプレゼンに挑戦中。ノーテンキな弟分・桜木(さくらぎ)もプロテストを目指し真剣モード。周りも様変わりを見せる中、新人王トーナメントを前に、栄一も崖っぷちに立たされる。14秒のKO記録を持つカミカゼ野郎や、元学生チャンプを相手に、天才でも超人でもない男・栄一は、頂上を目指し戦っていく!

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Big Hearts ジョーのいない時代に生まれてのレビュー一覧

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  • タイトルに付けられた「ジョー」から、この『Big Hearts ジョーのいない時代に生まれて』(林明輝)の主人公がボクサーであることは想像に難くありません。でも、冒頭に登場する主人公・保谷の姿を目にすると、「ジョー」のイメージとはかけ離れているかなと思う方もいるかもしれません。何しろ、会社員である保谷は大金の取引がかかった、ここ一番のプレゼンの最中にプレッシャーからとんでもない粗相をしてしまうのです。会社を辞めた保谷は、ひたすら没頭したいからとボクシングジムに入門します。少し安直な気持ちで始めたボクシングですが、ジムの会長に才能を見出され練習にのめり込みはじめ、階段をかけ上るように次のステージへと目指します。「ジョー」のように、宿命のライバルといったキャラクターが登場するわけでなければ、チャンプになって一躍スターダムにのし上がるという夢があるわけでもないのです。ただひたすらキツイ練習をこなし、ストイックな日々を過ごします。いったい何のために? それは、「自分に勝つため」のようであって、そこがこのマンガの醍醐味のように感じました。ここには、モチベーションを保ちにくい時代を生き抜く、新しいヒーロー像が描かれているのかもしれません。読後感さっぱりの清々しい漫画です。(2013/10/25)
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    投稿日:2013年10月25日