書籍の詳細

片田舎で暮らす太一の中学に、都会から転校生・藤がやって来た。背が高くクールな藤とチビで元気者の太一、見た目も性格も真逆なふたりだったが、バスケをきっかけに意気投合。格好いい友達が出来たことに、ひとり浮かれる太一だったが、藤から突然キスをされて――?

総合評価
5.0 レビュー総数:1件
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白のころのレビュー一覧

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  • 匿名希望
    ちょっと切なくて、あったかい
    表題作含め5つのお話と、そのうち4つの後日談的書き下ろしをまとめた一冊です。
    乱暴なまとめ方をすると、
    1.田舎の男子中学生と都会からの転校生のお話(表題作)
    2.地味なリーマンと自由人な社長の甥っ子のお話
    3.高校美術部のOBと部員のお話
    4.大学生と会話するために時給で雇うリーマンのお話
    5.母親にゲイを病気と思われている翻訳家のお話
    で、5以外はノンケとゲイのお話です。
    あえてキーワードでのまとめを試みましたが、
    萌えを詰め込んだようなBLとは違い(そういうのも大好きですが)、
    男子中学生とか、方言とか、リーマンとか、そういうキーワードにまとめられない、人と人との物語がやさしい目線からさらりと描かれています。
    気持ちがあたたかくなったり、胸がギュッと掴まれるような素敵な作品です。
    どれも素敵なお話ですが、きれいごとばかりの夢物語ではなくしてくれるているのは、登場人物が自分の気持ちに素直であったり、誠実にあろうとするところが描かれているからでしょうか。
    スパダリとかではないけど、相手にとってはとっても重要な一言を言ってくれた、してくれた、そんな特別なシーンが切り取られていて、彼らの生活のなかのキラキラした大事なものを分けてもらえる物語。
    読み返すたびにしみてくるあたたかさを味わってもらえたらなと思います。
    書き下ろしの後日談がさらにほっこりした幸福感を追加してくれているので、雑誌で単話を読んだ方も、単行本で読む価値ありです。
    そしてそして、ハマったらぜひこの作家さんの「僕らの食卓」も読んでほしいです!
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    投稿日:2017年04月24日