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汗と根性のデカ盛グルメ開幕!!かつての強豪校、岡山県立桃太郎高校!!その大食い部を立て直し、再び聖地に勝利の校歌を響かせるべく新監督・盛山空太郎、登場!!!!!!!!!!!

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大食い甲子園のレビュー一覧

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  • 「最近全然たべれなくなってさー 3杯しか食べられないよ」と嬉しそうに大量の飯をかきこむ友人がいます。これは明らかに、『本調子であればもっと食べれるが、調子が悪いので君たちの3倍しか食べれないんだよ』という、謙遜を装った示威行為なのです。野生動物でも、誰が一番えらいのかの順位付けは重要です。 人間の男性集団ではしばしば、大食いが偉さを図る尺度となるのです。大食いはマッチョなんですよ!
     そんな“大食い”を漫画に取り入れたのは、なんといっても土山しげる先生です。代表作『喰いしん坊!』では、フードファイターとよばれる大食い人間たちが、プライドをかけて戦うという、あまりにも斬新な設定で、食が細くなった中年男性の胸を焼けさせました。今回紹介する『大食い甲子園』は、このフードファイターの世界観をさらに追及した作品です。読んで時のごとく、大食いの甲子園を目指す高校生たちの物語なのです。
     舞台は岡山の桃太郎高校大食い部。15年前に全国優勝したものの、いまでは弱小校になってしまい、廃部の危機を迎えています。ここに、将来を嘱望されながらも賭け大食いがばれて“大食い界”から姿を消した盛山空太郎が監督としてやってくるところから物語がはじまります。
     それまでは、ただガムシャラに食べることしかしてこなかった桃太郎高校大食い部の面々に、盛山は理論的かつ実践的な方法を教え、大食い部は一丸となって甲子園を目指していくのです。
     物語全体は、さわやかな青春スポーツ漫画のノリです。「乱食いはじめ」の声とともにはじまる練習シーンも素敵です。部員がただひたすらにむしゃむしゃご飯を食べるこの乱食いは、おそらく柔道の乱取りをイメージした言葉なのでしょう。一週間かけて精神と胃を鍛える合宿でひたむきに努力する姿もとても美しい。ただ、その打ち込むものが“大食い”ということで、なんともいえない雰囲気になるのです。
     大きな“胃力”があり、才能あふれる早味はいいます。「大食いなんてただ食ってりゃいいんだと思っていた…他のスポーツと同じように作戦があるなんてこれっぽっちも思ってなかった…そして…大食いで人を感動させられる事も…」そ、そうなのか?と、思わず突っ込みたくなります。
     この、さわやか青春マンガのノリと、抑えがたいツッコミへの欲求があわさると、なんとも言えない高揚感が生まれ、気づくと次へ次へとページをめくってしまうのが『大食い甲子園』の魅力。
     もう食が細くなってしまい、大食いでアピールできなくなってしまった僕は、読み終わるとやっぱり胸が焼けてしまうのです。 
     
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    投稿日:2013年07月26日
  • タイトルそのまんま、大食いで高校日本一を目指すという作品ですが、もちろん日本の高校はおろか世界中どこを探しても大食い部なんてものはなく…。そんなトンデモな設定にもかかわらず、真正面から描く大真面目さにまんまと乗せられてしまいます。過去に傷をもつ新監督が、凋落した名門校大食い部を立て直すべく、新メンバーのスカウトに奔走。弁当10個を500ミリペットボトルのお茶1本で食うという大食いの素質ある生徒を口説き落とし、5人の部員を揃え大食いの特訓を開始する、とやっていることは現実から微妙にズレてますが、筋立ては立派な熱血ストーリー。4キロ入る胃袋にする練習メニューや、次々にでてくる精進料理を食べつづけ、滝の中に流れる素麺を食うという合宿など、あるかもしれないけど、いや絶対ないよ~、という特訓の数々に感覚を狂わされます。私、本当にできるんじゃないかと思って5分で10個のおにぎりに挑戦してしまいましたよ(無理無理)。「この一杯に青春をかけろ!!」なんてのは高校生の特権、ってわけでもないですねやっぱり。(2012/2/10)
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    投稿日:2012年02月10日
  • 最近、高校生が優勝を争う全国大会の競技に、○○甲子園と「甲子園」を冠されることがよくあります。クイズやダンス、そうそう「まんが甲子園」もありますね。料理マンガの巨匠・土山しげるの『大食い甲子園』は、タイトル通り「大食い」の高校生たちが全国の覇権を狙います。食の細い人にとっては、「大食い」と聞いただけで胸焼けを起こしそうですが、高校生たちがワシワシ、モフモフと食べまくるシーンが、すこぶる美味しそう!! 考えてみれば、育ち盛りの10代後半は、一生の中で一番食欲旺盛な時期。ラーメンや親子丼を何杯もガツガツと食らうシーンを巨匠が活写するのですから、迫力があって当然。マンガは、廃部寸前の桃太郎高校大食い部に招かれた新任監督の盛山が、部を再建してふたたび優勝旗を狙うという設定です。面白いのは、ストーリー上「大食い」を競技のひとつとして確立していることです。試合形式は武道の試合のように、先鋒から大将までの5人の対戦形式や試合規定等の細々としたルールが決められています。さらには、フードファイターとしてのプロもあったり等、ここでは「大食い」は立派な競技者なのです。読後、食事時についついおかわりをしてしまいましたが、私も感化されてしまったようです。続巻を待ち望みます。(2011.9.27)
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    投稿日:2011年09月27日