書籍の詳細

名作「ぼくんち」から5年。心に染みるサイバラの自叙伝的ハートフルコミックが、オールカラー単行本で新登場!田舎から出てきた女の子が東京で暮らしていくために、同棲したり水商売を始めたりと、何とかギリギリ暮らしていくが、最後には好きな絵の仕事で認められ、作家としてデビューしていくまでを描く、感動ものがたり。

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上京ものがたりのレビュー一覧

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  • 西原理恵子の大ヒット作『毎日かあさん』の映画版が公開中です。映画では元戦場カメラマンにして文筆家の故・鴨志田穣との夫婦の生きざまをクローズアップし、この二人の役が小泉今日子・永瀬正敏とあってワイドショーなどにも取り上げられています。かつて、鴨志田さんの担当として、お二人と仕事をさせていただいたこともありますので、私もこの映画を観るのが楽しみです。さて、『上京ものがたり』は西原が大学進学を目指して、高知から上京して東京で暮らし始め、マンガ家になるまでのいわば下積み時代の自叙伝的作品で、鴨志田と知り合う前のお話。美大への学費と生活費を稼ぐために、新宿・歌舞伎町のミニスカパブで働いている時のエピソードが大半です。本意ではないながらも水商売で働かなければならないことと、一緒に住む彼が何もしないこともあって、鬱屈とした描写も少なくはありません。でも、エロマンガ誌に描かせてもらえるようになり、メジャーの青年誌で連載を持ち始めると、いろんな版元からオファーがくるようになり、読んでいるこちらまで爽快な気分になります。どうやら、知らず知らずの内に、主人公に感情移入して応援していたようです。そして、ラスト4ページには西原マンガの原点が描かれています。鮮やかなオールカラーの全編を通じて、魂を浄化させてくれる、大人のための絵本です。(2011.2.6)
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    投稿日:2011年02月15日