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「あなたは死んでないよ。俺の中で、まだ生きている…」――。派遣切りにあって仕事がなくなった30歳の岡田正夫(おかだ・まさお)は、8年前にいなくなった父親・憲三(けんぞう)のことを思い出す。そこで、憲三の故郷を訪ねた正夫は、憲三の墓標とボロボロの小屋に残された日記を見つける。その日記を読んだ正夫は、憲三の事を知ろうと山での生活を試みるが……!?

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まだ、生きてる…のレビュー一覧

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  • 6/19は父の日です。みなさん、親孝行してますか? ありがとう、ニッポンのお父さん!!「父の日記念!サラリーマン漫画特集」リリースしました!豪華プレゼントもありますのでぜひご覧ください!^^ さて、本日はサラリーマン特集の中からこちらの作品をご紹介します!え?サラ金でも静ドンでもなく、なんでこれかって?…それは立ち読み版を見ればわかります…(^ω^)私はこれでガッチリと心をつかまれてしまいました…あ、これ読もう(;∇;)!と。そう、それは…ソロバンです…!パソコンが使えて当然の時代。ソロバン一つで経理一筋37年やってきた岡田憲三は、再就職しようと訪れた就職支援センターでも相手にされず…。ひとり寂しく弁当を食べる姿を見て、彼の今後の人生を看取りたくなりました。家に帰ると、妻に預金をすべて引き出され、全財産を失い、家族全員に逃げられてしまっていた。自分の人生に絶望した憲三は、故郷の山奥で首を吊って死のうとしたがロープが切れて生き残ってしまう。その時、昇る太陽を見て、この山の中で死ぬまで生きてやろうと決意する――。死を覚悟した人間は強いと思います。時代の流れととも淘汰されていくものはあるけれど、人間本来の本能や生きる力は変わらないはず。1巻は山の中で原始時代のような生活をする憲三の残りの人生を、2巻は派遣切りにあって仕事がなくなった30歳の息子・正夫が、父の消息を辿って山へ入り、馬鹿にしていた父親の偉大さを知るという、親子二代にわたる異色ロマンです。忘れていた大切な何かを思い出させてくれる作品。多くの悩みを抱える今という時代に問いかける物語なので、ぜひ多くの方に読んでいただきたいです!
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    投稿日:2011年06月17日
  • リストラされたサラリーマンの末路を描く、本宮ひろ志作品にしては珍しい内容の作品。職を失くし、家族には捨てられ、生きる希望をもてなくなった岡田憲三。失意のまま首を吊ろうと山に入るが失敗、そこでなにかふっきれてしまいサバイバル生活へ、というやけくそになった男の人生が描かれます。人の世話にならず、ただ食って生きていく、そう決めた男は強いです。明らかに眼つきも変わり、イノシシと格闘し怪我をしても医者の世話にならず、小屋も立て畑まで開墾してしまうってんですから。そんな生活をしながらも、決して文明や人間性否定という方向にいかない、というのも”ただ生きる”という意味で妙にリアル。火をつけるのにはライターを使うし、捕まえたイノシシを殺さなかったり、と単なる破天荒なサバイバルおやじになっていないのがいいです。で、私は思いましたね。人間、開き直ることって大切なんだな、と。死んだ気になれば生きることぐらいはなんとかなると。後ろ向きなタイトルだと思いましたが、年の瀬のアントニオ猪木の言葉と同じぐらい、その内容に勇気づけられました。(2011/1/7)
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    投稿日:2011年01月07日