書籍の詳細

読書が趣味で真面目で平凡な高校生活を送っていた真理子とちょっぴり派手でおしゃれ大好きなあっこ。それまではお互い別のグループにいた2人がひょんなことから親友に!?やがて真理子はあっこに友達という言葉ではおさまらない感情を抱き始め……!?百合漫画界のトップマンガ家が描く女の子同士の超リアルな「友情」物語!!

総合評価
5.0 レビュー総数:1件
評価内訳
  • 0件
  • 0件
  • 0件
  • 0件

GIRL FRIENDSのレビュー一覧

絞込み条件
  • レビュアー絞込み
表示形式
  • 表示件数
  • 表示順
  • 匿名希望
    すべてが詰まっている
    喜びも悲しみも切なさも楽しさも幸せも、忘れがたい思いは、全部、この中に、詰まっている。
    思い返すと思わず目を細めずにはいられない眩しい作品。

    第一巻は、まりとあっこが、出会い、友達になり、お互いの距離を縮め、まりが親友であるはずのあっこに対して、友情を超えた気持ちを抱くようになる過程を丁寧に描いた巻なので、いろいろな出来事が密度濃く織り込まれている割には、二人の仲があんまり進展しないので、最初に読んだ時には、物足りなく感じたが、最終巻まで読んでから、再びこの巻を読み返すと、「あっこはこの時、ああ思ってたんだよな〜」とか「こういう所も心を惹かれた理由の一つなんだろうな〜」とか「本当に色々な事があったけど、この頃は、まだ無邪気で初々しいなあ」とか一度目には気が付かなかった点、知り得なかった思いなどを改めて確認出来て、とても面白い。入り口や背景、土台をしっかりと造り込んだからこそ、この後の全力疾走でも読者は置いてけぼりにされずに、よく馴染んだ作品世界の中で、我が事のように、物語を追体験できるのだろう。

    全巻読み終えた時、この作品は、百合や漫画というジャンルに限らず、映画やドラマ、小説やゲームなど、自分が知る全ての創作物の中で1番素晴らしい作品だと思った。

    人生観を変えてくれるような作品とのセンセーショナルな出会いを自分の方から渇望しているような、多感な20歳前後の頃ならいざ知らず、感性も凝り固まってきた30代になって、今更、価値観をひっくり返されるような作品に出会うとは嬉しい誤算だった。

    価値観をひっくり返される、といっても、別に、物凄く衝撃的な内容であったり、過激な表現を伴う作品と言うわけではない。描かれているのはどれも、リアルで、自分の身近な所でも起こり得そうな物語。

    でも、だからこそ、このまるで現実のような理想を、「どうせ架空の話じゃないか」と簡単に割り切る事が出来ない。
    • 参考になった 2
    投稿日:2015年07月21日